二人にとって未来がない、愛さない約束をした決心に揺らぐ、張り裂けそうな想いを吐露したミディアム・ラヴ・バラード。もだえ苦しむような詞世界だが、切なくも澄んだトラックとなめらかな歌唱によって、重苦しい印象はない。EXILE ATSUSHI名義での3rdシングル。

忘れられると信じて歩いてきたはずなのに……。過去のかけがえのない時間をふと思い出し、孤独にさいなまれる男のエレジー。美しくも悲しい表情の鍵盤が、いっそう過去をいとおしく思わせる。ATSUSHIの“泣き”のヴォーカルが染みわたる、ほろ苦いバラードだ。

何度も呼び続ける愛しい人の名前……。悔やんでも悔やみきれない想いを強く、激しく叫ぶラヴ･バラード。情熱的な歌唱とは対照的な、澄明なトラックが印象的だ。“SHERO”は“HERO”に“S”を足して最高の女性像を表わした、ATSUSHIによる造語。

互いの夢を諦めずに、幸せになりたい……。若い時期に訪れる夢と恋の狭間に立った恋人たちをテーマにしたラヴ･バラード。夢を捨てて馴れ合いで今を生きるより、二人の輝かしい未来を信じようと優しく語りかける。そっとそばに寄り添うような、温かい歌唱が美味。