ミニ・レビュー
アリス=沙良・オット初のベスト盤。2008年から5年間の録音よりセレクトされたもので、「ラ・カンパネッラ」は2004年の音源と、2009年のものの2種類が収録されている。あまり右顧左眄せず、まっすぐ・ひたむきな演奏の中にも、ふと顔を出すリリカルな持ち味が好ましい。
ガイドコメント
デビュー5周年記念の初ベスト・アルバム。19歳でのメジャー・デビュー以来着実にキャリアを積み、評価は高まるばかりだ。5枚のアルバムからの厳選14曲と、15歳の時の録音3曲をボーナス・トラックで収録。
収録曲
01パガニーニによる大練習曲〜第3番嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」 (リスト)
02超絶技巧練習曲〜雪あらし (リスト)
03華麗なる大円舞曲 (ショパン)
04小犬のワルツ (ショパン)
05ワルツ イ短調遺作 (ショパン)
06ノクターン嬰ハ短調遺作 (ショパン)
07ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」〜第1楽章 (ベートーヴェン)
08エリーゼのために (ベートーヴェン)
09組曲「展覧会の絵」〜古城 (ムソルグスキー)
10組曲「展覧会の絵」〜殻をつけたひなどりのバレエ (ムソルグスキー)
11組曲「展覧会の絵」〜キエフの大きな門 (ムソルグスキー)
12ピアノ協奏曲第1番〜第3楽章 (チャイコフスキー)
13ロマンス変ニ長調 (クララ・シューマン)
14ワルツ嬰ト短調 (ブラームス)
15パガニーニによる大練習曲〜第5番ホ長調 (リスト)
16パガニーニによる大練習曲〜第6番イ短調 (リスト)
17パガニーニによる大練習曲〜第3番嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」 (リスト)
演奏
アリス=紗良・オット(P) (12)トーマス・ヘンゲルブロック指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 (13)リサ・バティアシュヴィリ(VN)