ミニ・レビュー
デビュー作でラウド・ロック界の牽引者となった彼ら。それだけに今作には注目が集まったが、6人は憂いを帯びたメロディと自由度の高い音作りが織りなす世界観をさらに深化させてきた。シーンの起爆剤となる革新性はないが、貫禄と底力を見せつけるには十二分である。
ガイドコメント
世界的な大ヒットを記録したデビュー盤『ハイブリッド・セオリー』に続く待望の2ndアルバム。ストリート色が濃いサウンド、メロディ、メッセージ性がより研ぎ澄まされた自信作に。
ガイドコメント
デビュー作『ハイブリッド・セオリー』で見事世界制覇を成し遂げたリンキン・パークの2ndアルバム。ストリート色濃いサウンド、メロディ、メッセージ性がより研ぎ澄まされた傑作に仕上がっている。
収録曲
01FOREWORD
02DON'T STAY
03SOMEWHERE I BELONG
04LYING FROM YOU
05HIT THE FLOOR
下腹にくるへヴィなサウンドにMCマイクのオールド・スクール風なラップがベスト・マッチ。さらに、エモーションが爆発するようなチェスの絶叫が加われば、ライヴでモッシュ&ヘッド・バンキングは必至。
06EASIER TO RUN
07FAINT
08FIGURE.09
09BREAKING THE HABIT
全体にブレイクビーツやストリングスを配し、徹底的にサウンド・メイクにこだわった曲。また、9.11以降の米国のナショナリズムを伏線としたような歌詞も、構想から5年を費やしただけある、リンキンの新境地。全編アニメのPVも話題に。
10FROM THE INSIDE
若者の不安や怒りを代弁するメッセージで本国アメリカのティーンに支持を受けた曲。ステレオの左右で違う音が鳴っていたり、楽曲中に2つのリズムを並列させたりと、マニア心をくすぐる立体感のある音像にも注目。
11NOBODY'S LISTENING
12SESSION
13NUMB
メランコリックな旋律のシンセのループと、バッキバキの重低音を絶妙の際どさでミックス。この緊張感のあるバランスが、アイデンティティ崩壊への警鐘を綴ったリリックをさらに際立たせている。