[Disc 1]〈TRIPOD CD(1999〜2002)〉
01SOUND BOY THRILLER (feeeeeeeeeeat.LISA)
旧知のLISAを迎えた、デビュー10周年記念曲。陽気なラガホーンから幕を開けるクラブ・レゲエで、オートチューンなどエレクトロを注入した作風やラップ・パートで転調する展開は彼らならでは。言葉遊び巧みなリリックには、“鹿賀丈史のアフロ”も登場。
02Mirrorball Satellite 2012
イヴリン“シャンペン”キング「ラヴ・カム・ダウン」を敷いたメジャー2ndシングル。70年代風のディスコ・ファンクのグルーヴに乗り、時空を超えて成功をつかむぜと決意を語る。VERBALの出番がやや多い、オールドスクール然とした佇まいがクール。
03flo jack
メジャー・デビュー作「the tripod e.p.」収録曲。そう近くにはないが、数々の経験を通り過ぎてたどり着いた時には永遠に続く……と、夢について語っている。“言葉で送る隠し芸”を地で行くリリックでつなぐ、グルーヴィなヒップホップだ。
04How You Like Me Now?
手作り感のある土着的なラップ部分と、LISAの美声を活かした都会的なメロディ部分とが合わさった複雑な楽曲構成。だが、絶妙なバランス感覚で芯の強いシンプル・トラックに仕上げ、彼らの可能性の高さを示した曲。
05been so long
インディ時代にもリリースされた、「the tripod e.p.」収録曲。“ホントにそれでいいの?”と語りかけ、過去と決別する気持ちを歌うLISAのフックが印象的。「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」風のムードが漂うグルーヴィなナンバーだ。
06The Way We Were
バーブラ・ストライサンドの名曲「追憶」にVERBALのラップをフィーチャーし、ジャズ・ヒップホップ調にカヴァー。セイビル・ジェフェリーズのヴォーカル・トラックによるインディ・デビュー作を、LISA版にリメイク。ビロード風の質感の歌唱が絶妙だ。
07Yours only、
LISAが突然この世を去った友人のために書き上げたという、深遠なバラード。やるかたない思いが伝わるヴォーカルが強く心を打つ。美しく澄んだストリングスが儚さをより演出するようで涙腺がゆるみそう。
08Hands
イントロの軽やかに跳ねるピアノのユニークなフレーズが耳に残り心温まるラヴ・ソング。手と手、肌と肌といった温もりが与えるパワーと安らぎの素晴らしさが伝わる。“ラララ……”と一緒に口ずさみたくなるはず。
09One Sugar Dream
メジャー7thシングル「the Quantum EP」収録の、過不足ないアコギと鍵盤を基調とした洒落たカフェ・ミュージック。中盤からのラウンジ風ハウスへの展開で都会的なムードを演出。恋人同士の待ち合わせのカフェを主題にした微笑ましい曲だ。
10prism
タイム・マシンで異次元空間へワープ!するような心昂ぶるアッパー・チューン。刻み加減が心地よいビートに乗せて、突き抜けるヴォーカルとインテリジェンスあふれる英詞のラップが映え、銀河空間へと誘ってくれる。
11orbit-3
身体中に充満する募る想いが届かないやりきれなさや切なさを、テンションを抑えつつクールに装うところがグッとくるミディアム・ナンバー。JIMMY CASTOR BUNCH「It's just begun」のサンプリングも効いている。
12Come Back To Me
1stアルバム『Planet Shining』収録のバラード。身勝手に振る舞い大切な恋を失った自身を省みて、もう一度振り向いて欲しいと請う女性の心情を描く。古き良きヴィンテージ感のあるトラックと幻想的なアレンジで、憂いを巧みに表現している。
13L.O.T. (Love Or Truth)
初期m-floの集大成ともいえる力が込められたミディアム・バラード。愛という永遠のテーマに真摯に向き合おうとする意気込みが曲全体で伝わってくる。哀愁漂う繊細で母性を感じるストリングスが心を揺さぶる名曲。
14come again
メジャー・シーンに押し上げたm-floクラシックとも呼べるスタンダード・ナンバー。2ステップやファンキーなボトムを効果的に採り込み、加速するリズムと滑走するヴォーカルが溶け合うサマはオシャレでドープ。
[Disc 2]〈LOVES CD(2003〜2008)〉
01Lotta Love (♥MINMI)
MINMIをフィーチャーしたハウス・チューン。畳み掛けるようなパーカッシヴなピアノを軸にしたトラック・メイクと激ポップなメロディが生み出す、圧倒的な高揚感にがっちりロックされるはず。陽気で天真爛漫なMINMIのヴォーカルに掛け合うVERBALのラップがなんともキュートだ。
02miss you (♥melody.&Ryohei)
“loves”第2弾は、秒針のように迫るビートに山本領平とmelody.のハートウォームなヴォーカルがラップとともに乗るハイ・テンション・ナンバー。恋の駆け引きの心理を表わす緩急ある展開がグー。
03Luvotomy (♥安室奈美恵)
ダメ男に訣別を叩きつける詞が痛烈。ダークなヴァースからアップなフックへ転調する展開で、☆Takuの変態性を存分に発揮。アンニュイな安室と無機質なVERBALの絡みもグッド。曲名は“Love”と“Lobotomy”(前頭葉切除術)の造語。
04the Love Bug (♥BoA)
シンプルなギター・サンプリングのループに、つい口ずさみたくなるキュートなフレーズがあふれるキラメキ・ポップ。BoAがMONDO GROSSOとコラボした曲のサビを盛り込むなど、遊び心も満載のゴキゲン・チューン。
05Love Song (♥BONNIE PINK)
流麗なイメージを放つストリングスとファットなビート感を両立させたトラックのなかで、BONNIE PINKのエモーショナルなヴォーカルが舞う。VERBALのラップとのコントラスト、“ラブ・ソング”をテーマにしたリリックも印象的。
06DOPEMAN? (♥Emyli&Diggy-MO')
オールド・スクールっぽいファンキーかつスピーディーなトラックが最高。EMYLIのキュートなボーカルもいいが、Diggy-Mo'とVERBALのラップ・バトルがとにかく凄い。技術の高さとテンションががっちり融合!
07STARSTRUCK〜“The Return of the LuvBytes” (♥AI&日之内エミ&Rum (Heartsdales))
AIのハスキーかつアッパーなヴォーカル、日之内エミのグルーヴィなハイトーン・ヴォイス、Rum(Heartsdales)のキレ味抜群のラップをフィーチャーしたパーティ・アップ。VERBALを含む4人の掛け合いが楽しい、ハッピーな仕上がりだ。
08Summer Time Love (♥日之内エミ&Ryohei)
透明感あふれる日之内エミの歌声とアーシーなRyoheiのヴォーカルをフィーチャーした、疾走感あふれる美しいメロディのグルーヴィ・チューン。恋の始まりを予感させる胸のざわめきを綴った詞と高揚感を煽るサウンドが、みごとに調和している。
09ONE DAY (♥加藤ミリヤ)
オーガニックな雰囲気のミディアム・チューン。加藤ミリヤが描き出すハートウォームなヴォーカリゼーションが、世界の平和を願うメッセージ性の強いリリックをナチュラルに響かせている。洗練されたメロディもいい気持ち。
10let go (♥YOSHIKA)
繊細なイメージのピアノと抑制の効いたストリングスが彩る、珠玉のバラード・ナンバー。ふくよかな低音ときらびやかなファルセットを自由に使いこなすYOSHIKAのヴォーカルといつになく男性的なVERBALのラップが印象的。
11A.D.D.P. (♥MONDAY満ちる)
アダルトな雰囲気漂うMONDAY満ちるのヴォーカルをフィーチャーした、ハイテンポでダンサブルな4つ打ちハウス。疾走感あふれるピアノと美しいストリングスの響きがゴージャスで、夜にぴったり。 A.D.D.P.とは分析、解剖、検出、過程の頭文字。
12HEY! (♥Akiko Wada)
日本最高のソウル・シンガー、和田アキ子をフィーチャーした、近未来のファンク・ダンス・チューン。彼女の過去の音源におけるヴォーカル・テイクも使用、独特のソウルネスを表現することに成功している。
13Cosmic Night Run (♥野宮真貴&CRAZY KEN BAND)
野宮真貴&クレイジーケンバンドとのコラボによるゴキゲンなパーティ・チューン。近未来、銀行強盗に成功して気持ちいい時を過ごすさまを、遊び心たっぷりに歌う。ボサ・ノヴァにラップを加えたサウンドが最高に楽しい!
14REEEWIND! (♥Crystal Kay)
新生m-floの“loves”シリーズの1発目がコレ。クリスタル・ケイの天真爛漫さが随所に垣間見られ、絡みもバッチリと、本当に楽しんで創ったんだなぁと実感できるハピネス・ソング。「I Like It」とクロスオーヴァー。