ミニ・レビュー
阿久津博子と三宅光幸の二人からなるヒップホップ・ユニットのデビュー・アルバム。明るく元気な女性ヴォーカルをフィーチャーした今時のヒップホップ歌謡。(2)が下校ソングとしてプロモーションされたりと、何かの拍子にヤングのハートをガッチリつかみそう。
ガイドコメント
“下校ソング”として話題となった「帰ろう歌」やTBS系『Pooh!』エンディング・テーマ「願〜negai」を収録した1stアルバム。ポップで心地良いヒップホップ・サウンドが聴ける。
収録曲
01H.P.S.J.
仲間と騒ぎたい時にぴったりの、キュートでポップなパーティ・チューン。ヴォーカルhirokoの滑舌よいラップ・スキルは女性では珍しくカッコイイ。サウンドメイカーmiyakeの打ち出すヒップホップの世界も楽しい。
02帰ろう歌 (か)
全国の学校の“下校ソング”として話題になった2ndシングル。クラシックの名曲「ボレロ」をミックスしたサブジェクトに、キャッチーで華やかなサビが革命を起こした。
03Hallucination (albumix)
ブギウギ風でありながらも曲をぶった切るような奇妙なリフが印象的かつ、ピアノのバッキングがユーモラスなミディアム・テンポのポップ・ナンバー。メロディアスなラインと韻を踏んだ言葉遊びを組み合わせた彼ららしい1曲だ。
04願〜negai〜
TBS系『Pooh!』2004年7月度のエンディング・テーマとしてオンエアされブレイクした、彼らの3rdシングル。メロディアスなポップ・ソングでありながら、真摯なメッセージも込めた、シリアスなナンバーだ。
05MEJIRUSHI
精緻なリズム・トラックとエレクトリック・ピアノのコード・ワークが美しい、ヒップホップ調のポップ・ソング。キャッチーなメロディとリズミックなライムが寄り添う、彼らならではのゴキゲンなナンバーだ。
06Don't you say“Good-bye” (albumix)
イントロ部分にエフェクトを強めにかけてフェイド・インでAメロに入る、アルバム・ミックス・ヴァージョン。単純な歌詞の繰り返しでありながら、レゲエ調のサウンドに乗って、リズミックな効果を発揮している。
07約束 (albumix)
TBS系ドラマ『大好き!五つ子5』主題歌となったデビュー・シングルのアルバム・リミックス・ヴァージョン。シングル・ヴァージョンよりもリズムを細かく分割し、ヒップホップの“ヘーイ、ホー”の掛け声が映え、パーカッションやドラムがよりリズミックに表現されている。
08@-train
ジャズの名曲「A列車で行こう」をサンプリングし、効果的に配置した彼らならではの“HIP-POP”ナンバーだ。ところどころに顔を出す、ジャズ・ピアノが奏でる「A列車で行こう」がセンスの良さを感じさせる。
09mihimarhythm
アルバム・タイトル曲で、リズミックなポップ・ナンバー。メロディとライムの掛け合いも美しく、聴いているだけで楽しい気分にさせられる。hirokoの艶やかな歌声が最大の聴きどころ。
10ホシノスナ
最愛の人との別れをテーマにした、美しくもどこか切ない、ミディアム・テンポのバラード・ナンバー。青春の1ページを飾る、辛く悲しい思い出を歌詞に込め、淡々と優しく歌い上げる。美しく奏でられるコーラスも魅力。