ミニ・レビュー
柴田南雄(1916〜1996)は作曲家、音楽学者、評論家として活躍した人だが、彼の作品がこのように集大成的に企画されるのは初めてだろう。戦後間もない最初期の弦楽四重奏曲から70年代の電子音の作品、87年の合唱作品まで、柴田音楽が次第に明かされていく。有意義で興味深いアルバムだ。
収録曲
柴田南雄:
[Disc 1]〈二つの”優しき歌”〉
01弦楽四重奏曲第2番op.5
02優しき歌op.13
03優しき歌・第二no.23
04三つの男声合唱曲no.24
[Disc 2]〈70年万博へ〉
01ピアノのためのインプロヴィゼーション第二no.31
02電子音のためのインプロヴィゼーションno.32
03ディスプレイ'70no.35
04花伝書no.38
[Disc 3]〈「GENERATION」と「わが出雲・はかた」〉
01GENERATIONop.68
02わが出雲・はかたop.70
[Disc 4]〈大学生のための合唱演習No.2とNo.4〉
01歌垣no.77
02自然についてno.91
[Disc 5]〈DVD〉〈ふたつのシアターピース〉
01北越戯譜no.49
02遠野遠音〜柳田国男「遠野物語」および東北民謡によるno.106
[Disc 6]〈DVD〉〈大学生のための合唱演習No.1とNo.3〉
01宇宙についてno.60
02人間と死no.86
演奏
[1] (1)エレオノーレ弦楽四重奏団 (2)長野羊奈子(S) 小林道夫(P) (3)田中信昭指揮 東京混声合唱団 (4)田中信昭指揮 法政大学アリオンコール [2] (1)高橋悠治(P) (4)田中信昭指揮 日本プロ合唱団連合 [3] (1)一柳慧,高橋悠治(P) (2)田中信昭指揮 法政大学アリオンコール,関西大学グリークラブ [4] (1)当間修一指揮 名古屋ビクトリア合唱団 (2)当間修一指揮 大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団