ミニ・レビュー
アルバム未収録ヴァージョンの(9)を含むMISIAのバラード集。ミリオン・セラーの(1)や人気の高い(2)(6)(12)などデビューから2004年までの代表曲を収録。もはや説明不要の圧倒的な歌唱力。分かっていても身体ごと持っていかれてしまうからズルイ。
ガイドコメント
レーベルの枠を超えたMISIA初のバラード・セレクション・アルバム。ミリオン・ヒット「everything」はもちろん、ファンの間で人気の高い「キスして抱きしめて」なども収録。
収録曲
01Everything
02眠れぬ夜は君のせい
Misiaスタンダード、ともいうべき彼女の柔らかく心に浸透してくる歌唱が、じっくり堪能できる10thシングル。TVドラマ『恋愛偏差値』の主題歌、キリンビバレッジ「RAKUDA」のCM曲というダブル・タイアップでも話題になった。
03忘れない日々
04キスして抱きしめて
05あの夏のままで
戻りたくても戻れない、過去の記憶への感情を、情感タップリに歌い上げるミディアム・スロー・バラード。ソウル調やAOR調のソプラノ・サックスが、さらにやるせなさを想起させて、チクリと痛い。
06It's just love
07THE GLORY DAY
08あの日のように
フェンダー・ローズ・ピアノとアコースティック・ギターの空間での絡みが、何とも儚く移ろう。久保田利伸「MISSING」をどことなく感じさせるフレーズが、物憂げな雰囲気を浮かび上がらせている。
09飛び方を忘れた小さな鳥 (STAR OCEAN VERSION)
10時をとめて
夜空に輝く星に語りかける、そんなシチュエーションが思い浮かぶような、希望にあふれたスロー・バラード。優しさの糸を紡ぐピアノと包容力ある歌声が、流星に願う澄んだ気持ちとともに温もりとして伝わってくる。
11星の降る丘
12果てなく続くストーリー
タイトルどおりの永遠性と比肩するものがないほどに雄大さが響きわたるバラード。彼女独特の緩急と強弱を併せ持ったヴォーカル・ワークが存分に発揮され、聴き応えのある美しいメロディが全身に溶ける名曲。