ミニ・レビュー
待望のセカンド・アルバム。「Honeysuckle」「Beautiful Thing」「極楽鳥〜Bird of Paradise〜」の3枚のシングルを含む全13曲。スウィング・テイストの楽曲を中心に、サンバやアフリカ風のリズムまで、多彩なアレンジを詰め込んだゴージャスなアルバム。
ガイドコメント
大ヒットとなったデビュー・アルバムに続く本作では、クールなジャズ・エッセンスに加え、アフロ・ビート、ブラジリアン・サウンドなど多彩なリズムを導入。カラフルでダンサンブルな作品となっている。
ガイドコメント
大ヒットとなったデビュー・アルバムに続く本作では、クールなジャズ・エッセンスに加え、アフロ・ビート、ブラジリアン・サウンドなど多彩なリズムを導入。カラフルでダンサンブルな作品となっている。
収録曲
01Introduction
アルバム『Modern Lights』のオープニングを飾る30秒程度の小曲。次曲の「極楽鳥〜Bird of Paradise〜」のサウンド・チェックのような感じで、アルバムの期待感を否が応でも高めている。
02極楽鳥〜Bird of Paradise〜
総勢16名の腕達者たちによるグレン・ミラー楽団ばりのビッグバンド・サウンドに胸躍らされる傑作スウィング・ナンバー。生命感満ちた音の連なりに、思わず“陽の当たるサルビア通り”を探しに行きたくなるステキな一曲。
03夜明けの歌
J-POPではほとんど聴くことのない6/8のリズムのナンバー。サビでは一転して4/4のサンバにリズム・チェンジして高揚感が高まるユニークな構成。やはり彼らにはラテンのテイストが似合う。
04スウィート・ムービー
高速の4ビート・ナンバー。Ambo UNITの竹田直哉がヴィヴラフォンでゲスト参加、ミルト・ジャクソン風のグルーヴィなプレイが全面にフィーチャーされている。熱い演奏は、ライヴで盛り上がりそうな雰囲気。
05蓮
ゲスト参加した琴の小宮瑞代の生演奏から一転して、プログラミングをベースにしたサウンド・プロダクションで迫る。太くうねるシンセ・ベースは、ブラック・ミュージックの影響も感じさせる。エレクトロニカな雰囲気を持ったサウンドだ。
06Beautiful Thing
いつもの躍動感あるサウンドとはまた違った一面を覗かせている、シックな風情のメランコリック・ポップス。クールなハモンド・オルガンとソプラノ・サックスの連続攻撃に、思わず人恋しい気分になってしまう人も続出かと。
07キセキ;
グルーヴィなドラム・ソロからスタートするが、これはプログラミングによるもの。ループさせたようなミニマルなスタイルを持ったサウンドは、現代ブラジリアン・ポピュラー・ミュージックであるMPB(エミ・ペー・ベー)の影響も感じられる。
08Honeysuckle
サンバ調のサウンドに、猛暑も気にせず街を練り歩きたくなる開放感いっぱいの楽曲。涼やかなフルートの音色はじめ、すべての楽器が生き生きと鳴っている。夏真っ只中の季節に、どこかにゴロンと寝転んで聴きたい曲。
09Birthday Song
orange pekoeの本来の姿のヴォーカルとギターによるデュオ。究極までそぎ落としたサウンドは、ナガシマトモコのヴォーカルをより際立たせて、歌詞の世界観が伝わってくる。藤本一馬のギターも感情たっぷりのプレイ。
10メトロ
テナー・サックスを含めたクインテットによるラテン・ナンバー。リズム隊の熱さとは裏腹に、クールなコード楽器との対比がユニーク。藤本一馬のジャジィなギター・ソロがたっぷりと聴くことができる。
11いとしさは、
本曲ではギタリストの藤本一馬はギターを弾かず、プログラミングに専念した、彼のアレンジのセンスがよくわかるナンバーだ。美しいメロディとバウンス・16ビートのリズムが融合、黒っぽさをもったミディアム・スロー・ナンバー。
12ひとつになれば
総勢30人弱のコーラス隊が参加したサンバ・ナンバー。これだけ大勢のコーラスだと、ゴスペル風ヴォーカルの壁のように重厚にパワフルに響く。一転してクールな藤本一馬のアコースティック・ギター・ソロも聴きどころ。
13虹
シンプルなギター・トリオをバックに緊張感たっぷりに歌い上げ、ヴォーカリスト・ナガシマトモコの実力が垣間見られるナンバー。エンディングでは口笛がフィーチャーされていて、緊張感が和らいでいる。