ミニ・レビュー
85年に細野晴臣がモナド・レーベルから出した、“観光音楽シリーズ”4作品をコンパイル。いずれもCMやサントラなどの企画もので、即興性や実験性が強く、イマジネイティヴでミニマルなアンビエントだ。白眉は沖縄音楽を取り入れた『パラダイスビュー』。
ガイドコメント
85年に細野晴臣が発足させた伝説のレーベル“モナド”。細野がそこに残した《モナド観光シリーズ》と呼ばれる4枚のアルバムを、デジタル・リマスタリングによる高音質で復刻。ライナーも充実。
収録曲
[Disc 1]〈マーキュリック・ダンス〉
01水と光 (サニーサイド・オブ・ザ・ウォーター)
02水銀〜躍動の踊り (マーキュリック・ダンス)
03美の生成 (フォーメーション・オブ・ザ・ヴィーナス)
04大地へ (ダウン・トゥ・ジ・アース)
05火の化石 (フォッシル・オブ・フレーム)〜五十鈴 (フィフティー・ベルトゥリー)
06水晶の演技 (プリペアード・クォーツ)
07龍の道 (シー・オブ・タオ)
08風の国 (ウィンディー・ランド)
09空へ (トゥ・ジ・エアー)
[Disc 2]〈亜熱帯幻想 パラダイスビュー〉
01イメージ・オブ・パラダイス
02イメージ・オブ・ビュー
03魂のダンス
04ユタの祈り
05アッティ
06火の車
07海上トラック
08琉球ジャズ
09パラダイスビュー
[Disc 3]〈エンドレス・トーキング〉
01威勢のいい滝 (マーキュリーフォール)
02動物の意見 (アニマルズ・オピニオン)
03昆虫は非常事体を主張する (インセクト・インシスト・インセキュリティー)
04人類の長いお噺 (ロングストーリー・オブ・ヒューマンカインド)
05天国の第一人者 (ファーストワン・イン・ヘヴン)
06オペラによる制御回路 (シーケンシャル・オペラ・サーキット)
07揺動・#1 (トレンブリング#1)
08終りのないおしゃべり (エンドレス・トーキング)
09スクラッチによるジマノフスキー鳥 (スクラッチド・ジマノフスキー・バード)
10デジタル標本化による民族学 (デジタリー・サンプルド・エスノグラフィー)
11女神プリオシーナ (ラ・プリオシーナ)
12羽の生えた動物 (ビルドュ)
13揺動・#2 (トレンブリング#2)
[Disc 4]〈コインシデンタル・ミュージック〉
01リキテンシュタイン
02ピエトロ・ジェルミ
03ノルマンディア
04中国の人
05サヨコスカッティ
06マジンガー・H
07ザ・プラン
08銀河鉄道の夜 (ピアノ・ヴァージョン)
09ジョルジュ・ドン
10バイオ・フィロソフィー
11メンフィス、ミラノ