ミニ・レビュー
ヒストリカル・ハープ1台をバックに歌われる日本の唱歌・童謡・はやり歌。波多野の知情澄明な声色と西山奏でる古楽器の端然情に狎れぬ響きが、記憶に沁みついたウタの情景を清冽に洗い替える。その音の風合いには、古された“日本”から離れ、外の世界とのあわいでどこか心を素に晒した透明さがある。★
収録曲
01蘇州夜曲 (服部良一)
02城ヶ島の雨 (梁田貞)
03初恋 (越谷達之助)
04宵待草 (多忠亮)
05月の沙漠 (佐々木すぐる)
06浜千鳥 (弘田龍太郎)
07朧月夜 (岡野貞一)
08からたちの花 (山田耕筰)
09かんぴょう (福井文彦)
10この道 (山田耕筰)
11ゆりかごの歌 (草川信)
12ちんちん千鳥 (近衛秀麿)
13白い花 (作者不詳) (15世紀) (ファエンツァ写本より)
14おやすみなさい (高橋悠治)
15庭の千草 (アイルランド民謡)
16アカシアの雨がやむとき (藤原秀行)
演奏
西山まりえ(HP) (1)〜(12)(14)(15)波多野睦美(MS)