ドナルド・フェイゲン / モーフ・ザ・キャット

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ドナルド・フェイゲン / モーフ・ザ・キャット
CD
ミニ・レビュー
13年ぶりのソロ。前2作に続く3部作の完結編ということだが、ともかく相変わらずジャジィで粋なサウンドだし、メロディも美しい。優しいヴォーカルや緻密な音にはベテランならではの熟成ぶりも感じさせ、どうしても月並みになるが、待望の作品、である。
ガイドコメント
“ヴォイス・オブ・スティーリー・ダン”ドナルド・フェイゲンの、前作から実に13年ぶりとなる通算3作目のソロ・アルバム。ヒット・シングル「H・ギャング」収録。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    7位 (2006/3/27)  ⇒  13位 (4/3)  ⇒  23位 (4/10)  ⇒  35位 (4/17)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    6位 (2006/3/27)  ⇒  13位 (4/3)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    6位 (2006/3/27)  ⇒  6位 (4/3)
  • TOWER RECORDS 名古屋 アルバム総合
    9位 (2006/3/27)
  • TOWER RECORDS 福岡 アルバム総合
    9位 (2006/3/27)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    2位 (2006/3/27)  ⇒  4位 (4/3)  ⇒  6位 (4/10)  ⇒  6位 (4/17)  ⇒  12位 (4/24)
収録曲
01MORPH THE CAT
洗練されたジャジィなファンク・ナンバー。ゆったりとしたビートに絡むホーンやギターが、じわじわと気分を昂揚させるフェイゲンらしい手法の曲だ。これまで通りの優しい、しかも落ち着いたヴォーカルが心にしみる。
02H GANG
架空のバンドが生まれ、解散するまでを描いたシングル。フェイゲンにしては軽快なナンバーだが、アイロニーを感じさせるヴォーカル、雄弁なフレーズを奏でるギターをはじめ、さすがに一筋縄では終わっていない。
03WHAT I DO
「レイ・チャールズの亡霊との会話」という説明のあるナンバー。どっしりとして安定感のあるドラムス、ソウルフルな女性コーラス、悲しげなハーモニカが不思議な気分にさせる。少しおどけたようなヴォーカルもユニーク。
04BRITE NITEGOWN
奇妙な歌詞を持った7分を越える神秘的な大作。ギターのカッティングとドラムスのビートがしっかりとボトムを支え、ゆったりじっくりと躍動感が続いていくソウルフルな曲だ。マリンバが効果的に使われている。
05THE GREAT PAGODA OF FUNN
ゆったりと穏やかなミディアム・ナンバー。ヴァイブやホーンをフィーチャーした細やかで都会的なサウンドやヒネリのある歌詞は、フェイゲン作品の真骨頂。終わりの美しいギター・ソロの余韻がいつまでも耳に残る。
06SECURITY JOAN
空港のセキュリティ・チェックにヒントを得たファンキーなナンバー。ブルージィなギターやオルガン、ハンド・クラッピングが実にうまく使われている。シンプルな構造の曲を完成度高く仕上げてしまう点が聴きどころだ。
07THE NIGHT BELONGS TO MONA
「高層階のとある不健全な仕事」について歌うミディアム・ナンバー。歌詞からイメージされる病的な世界と現代的なサウンドのミクスチャーが、めまいを覚えるほど刺激的。さりげないが絶妙なハーモニカも聴きものだ。
08MARY SHUT THE GARDEN DOOR
恐怖映画のサントラを思わせるイントロのミディアム・チューン。怒りが込められた曲のようだが、サウンドに対してはあくまで穏やかなアプローチ。楽器を巧みに使いこなすが、ここではメロディカの音色が曲を象徴している。
09MORPH THE CAT
同名アルバムのタイトル曲のリプライズ。原曲の最後の部分の詞を歌ったジャジィな曲だ。ゆったりとしたビートに絡むホーンとギターに穏やかなヴォーカルを携え、リプライズながら独自の洒落っ気に満ちている。
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • ドナルド・フェイゲン
    1948年1月10日、米国ニュージャージー生まれ。スティーリー・ダンの一員(vo、key、ソングライティング)として1972年にアルバム『キャント・バイ・ア・スリル』でデビュー。完璧主義的なスタジオ・ワークが魅力で、1981年のバンド休止ま……
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