ミニ・レビュー
CDデビュー10周年を迎えた高木綾子の通算10枚目のアルバムは、初のモーツァルト。しかし“満を持して”との気負いは微塵も感じさせず、テクニックのキレを軽妙さに巧く転じて、ナチュラルな風合いの心地良い演奏を聴かせてくれる。「フルート協奏曲第2番ニ長調K.314」&「フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調K.315」では自作のカデンツァを使用。
ガイドコメント
前作『海へ』から約4年ぶりとなる話題作。高木初のモーツァルト・アルバムで、協奏曲はヴィヴァルディ以来。しかもカデンツァは高木の自作である。金聖響、OEKによる万全のサポートを得たセッション録音だ。
収録曲
モーツァルト:
01フルート協奏曲第1番ト長調K.313
02フルート協奏曲第2番ニ長調K.314
03フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調K.315
演奏
高木綾子(FL) 金聖響指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢