ミニ・レビュー
指揮者を置かないガット弦のアンサンブルでひとつの時代を築いたコレギウム・アウレウムの演奏は、バロックよりも古典レパートリーに本領を発揮している。そうした特性が良くあらわれた“協奏”の愉悦が一杯の、と同時に指揮者なしの限界も記した録音。
ガイドコメント
協奏交響曲の2つの名作(管楽器の方には偽作説もある)を集めたアルバム。ピリオド楽器による質朴な(やや不器用でもある)響きが、それぞれの曲調を見事に描いている。
収録曲
モーツァルト:
01ヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調KV.364
02オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンと管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調KV Anh.9 (297b)
演奏
コレギウム・アウレウム合奏団 (1)フランツヨーゼフ・マイアー(VN) ハインツ=オットー・グラーフ(VA) (2)ヘルムート・フッケ(OB) ハンス・ダインツァー(CL) クラウス・ボツキー(FG) ヴァルター・レックスット(HR)