ミニ・レビュー
ベロフ、ペライア、そしてフライシャー。ピアニストの職業病の病苦からの復活宣言は、人生の深みを感じさせるモーツァルトの愉悦。天才作曲家の作品は実はきわめてディープなのだという事実を鮮烈に再確認させてくれる演奏。オケのサポートも活きている。
ガイドコメント
難病によって右手が使えなくなり、その後奇跡的に回復したフライシャーの、ソニー復帰後初のアルバム。弾き振りによる美しいモーツァルトを聴かせていて、夫人との二重奏も秀逸なアンサンブルとなっている。
収録曲
モーツァルト:
01ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
023台のピアノのための協奏曲ヘ長調K.242 (第7番「ロドロン」) (モーツァルト自身による2台ピアノ版)
03ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
演奏
レオン・フライシャー(P,指揮) シュトゥットガルト室内管弦楽団 (2)キャサリン・ジェイコブソン・フライシャー(P)