ミニ・レビュー
とても大らかなアントルモンの指揮に乗って、中澤きみ子が生き生きと、そして伸び伸びとした演奏を繰り広げている。どこといって気負ったところもなく、あくまで自然体を貫きながら、いつしかモーツァルトの音楽そのものを聴かせる。熟練のワザか。
ガイドコメント
モーツァルト作品の演奏をライフワークとする中澤きみ子の、ヴァイオリンとオーケストラによる協奏曲作品集の第3弾。アントルモンによる万全なサポートに支えられ、より深化したモーツァルトを聴かせている。
収録曲
モーツァルト:
01ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364 (320d)
02ヴァイオリンとオーケストラのためのロンド ハ長調K.373
03ヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョ ホ長調K.261
04セレナード第7番「ハフナー」ニ長調K.250 (248b)〜ロンド
05ヴァイオリンとオーケストラのためのロンド変ロ長調K.269 (261a)
演奏
中澤きみ子(VN) フィリップ・アントルモン指揮 ウィーン室内管弦楽団 (1)ゲオルク・ハーマン(VA)