ミニ・レビュー
弦楽四重奏の醍醐味をたっぷりと感じさせてくれるエベーヌSQ。なじみ深いこのモーツァルトが、瑞々しく新鮮に、何よりも生き生きと蘇った。見事なバランスによる透明な響き、しなやかな歌のあふれた緊密なアンサンブル、そして作品の深奥に迫っていく鋭敏な感性。ずっと聴き続けていたくなる。
ガイドコメント
フォーレ室内楽全集でその名を知らしめたエベーヌSQによる国内初リリースのモーツァルト。ジャンルに捉われぬフレキシブルな感性はモーツァルトでもいかんなく発揮され、溌剌としたモーツァルトを聴かせている。
収録曲
モーツァルト:
01弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421
02ディヴェルティメント ヘ長調K.138
03弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465「不協和音」
演奏
エベーヌ弦楽四重奏団(ピエール・コロンベ,ガブリエル・ル・マガデュール(VN) マチュー・ヘルツォク(VA) ラファエル・メルラン(VC))