ミニ・レビュー
20世紀を代表する二人の初来日の記録というだけでも、価値ある2枚組。旧ソ連という“鉄のカーテン”の向こうの幻の演奏家は、本当に巨匠だった。リヒテルのモーツァルトの温かく奥深いこと、ベルマンのロシア作品の圧倒的な迫力。その名演を支えるN響の大健闘も聴きもの。
収録曲
[Disc 1]
01ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482 (モーツァルト)
02ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595 (モーツァルト)
[Disc 2]
01ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op.23 (チャイコフスキー)
02練習曲変ロ短調op.8-11 (スクリャービン)
03練習曲嬰ニ短調op.8-12 (スクリャービン)
04前奏曲嬰ハ短調op.3-2 (ラフマニノフ)
05トルコ行進曲 (ベートーヴェン/アントン・ルビンシテイン編)
演奏
[1] スヴャトスラフ・リヒテル(P) ルドルフ・バルシャイ指揮 NHK交響楽団 [2] ラーザリ・ベルマン(P) 岩城宏之指揮 NHK交響楽団