ガイドコメント
SOULHEADの3rdシーズンの集大成といえる傑作にして、ジャパニーズR&B/HIP HOPの金字塔。鮮烈なアッパー・チューン「Fiesta」から、倖田來未とのコラボ曲「XXX」まで、奇跡のNAKED MUSICを聴け!
収録曲
01BIRTH (intro)
3rdアルバム『Naked』のオープニング・インタールード。ドビュッシーの「Beau soir(美しき夕べ)」を採り入れた壮大かつ創造欲を掻き立てるミディアム・トラックで、期待感を膨らませるのに絶好の1分間。
02Fiesta
C+Cミュージック・ファクトリーを彷彿とさせるグルーヴとスムースを体現した、アルバム『Naked』からの先行シングル。シンセサイザーとエレクトリック・シタールの配色が蜃気楼のように佇む、アーバンで官能的なダンス・トラック。
03One More Time
突然のキスが友達以上へ走り出させた感情を、甘酸っぱく爽やかに歌うダンサブル・チューン。彼女らとOCTOPUSSYによる、90年代ダンス・ナンバー風のオーケストラ・ヒットのアレンジやグルーヴ感が鼓動を高まらせる。
04SPARKLE☆TRAIN
10作目のシングルは、幻想的な煌めきのあるメロディが印象的なグルーヴィ・チューン。自身が輝くために勇気を持って、未知なる世界へ飛び出す長距離列車へ乗り込もう、という新世紀版「銀河鉄道999」的ディスコ・ナンバー。
05BREATH (interlude)
3rdアルバム『Naked』に収録のインタールード・ナンバー。前曲までのダンサブルな流れからギア・チェンジの役目を果たす30秒弱のトラックで、スタジアム・ロック風のリズムに楽曲を逆回転させたようなアレンジが印象的だ。
06夢の中
彼女らには珍しい、3rdアルバム『Naked』に収録の日本語タイトル曲。夢でしか会えない哀切さを、スロー・ロッカ・バラード調のギターとエレクトリック・シタールやヴォーカル・ワークで絶妙に表現した、「泣き」の1曲。
07Meaning
「金や権力が人や世界を作るのではなく、自分の価値は自分で決めるものだ」と力強く説くメッセージ・ソング。ミディアム・ハウス・ナンバー調のドライヴ感あふれる仕上がりで、説教臭さを消したサウンド・ワークが秀逸。
08ONE LOVE (skit)
3rdアルバム『Naked』の中盤に配されたバラード「ANATA」への導入的役割を担った約40秒のスキット・トラック。ソウル〜ブルースの佇まいを持った骨太なグルーヴ・サウンドをバックに、愛するのはあなただけと歌う。
09ANATA
ファルセットを効かせた情感あふれるコーラスが耳に飛び込んでくるバラード・チューン。哀切さを醸し出すストリングスの音色に儚げなメロディとヴォーカルが映え、セピア色の時空間を歌う。3rdアルバム『Naked』収録。
10TOUCH (interlude)
起承転結の“転”の意味合いを持った、3rdアルバム『Naked』での次曲「SOULHEAD is back」へのイントロデュース・インタールード。電子音の配色と這うようなビートを醸し出すシンセが特色のクラブ・ハウス・トラック。
11SOULHEAD is BACK
過去の2枚のアルバムでそれぞれメッセージを伝えてきた彼女たちが、新たにアイデンティティを示した、“3rdステージ”アルバム『Naked』の骨格的なナンバー。ポップス〜R&Bの表情を持ったミディアム・ハウスで聴き心地イイ。
12DON'T U THINK?
ジャングル・ビートやトロピカル色を施したアレンジが印象的なロック・ハウス・チューン。ラテン・フレイヴァーを携えたブリッジとハープシコード風のフレーズのリフレインが、焦燥とそれを掻っ切る強いメッセージを描写している。
13XXX (feat.KODA KUMI)
倖田來未「D.D.D. feat. SOULHEAD」の逆フィーチャーとして、Bメロとフックに変化をつけクロスオーヴァーさせた12thシングル。躍動感ほとばしるアグレッシヴさが魅力の、クール&セクシーなグルーヴィ・チューン。
14WACHAGONADO?
キレの鋭いTSUGUMIのライミングがリードを執るヒップホップ・トラック。ルールをぶち壊して行け! と自分自身に言い聞かせ、道なき道を掻き分けていくような野性的な表情を見せる、内包的かつ直線的なナンバー。
15Got To Leave
10作目「SPARKLE☆TRAIN」と両A面シングルとなった3rd『Naked』収録曲。高速ビートとドライ感のあるギター・リフのドライヴィングに、性急さとアーバンな情熱を持ったヴォーカルが映えるダンスホール系R&Bチューン。
16Pray
高速ビートながらも悲哀ある感情を携えた詞を活かした、質の高いハウス・トラック。タイトル通り祈るような表情を持ったヴォーカルと背中を後押しするようなラップが寄り添うバランス感覚が絶妙で、スムースなグルーヴに昇華している。
17NATURE (interlude)
水が跳ねる音をサンプリングして躍動感を表現した、ソウルフルなインタールード。アルバム『Naked』のラスト・トラック「FURUSATO」への橋渡し的なナンバーとして、ロー・ギアへ戻して火照った体を冷ますようなトラック。
18FURUSATO
3rdアルバム『Naked』のラストを飾る、ノスタルジック・バラード・チューン。いつでも帰れる心の“ふるさと”を携えていることが自身を取り戻せる術だと、シンプルなメロディで表現。彼女らの音楽の振幅の大きさが垣間見られる。