ミニ・レビュー
Nanaは2000年生まれの若きチェリスト。台湾出身のまだ少女ながら楽器を鳴らす技量と聴かせどころのツボを心得た表現力には非凡なものを感じる。デビュー盤としては盛りだくさんな曲目(16曲収録)で、技巧と歌心の両面を堪能できるアルバムになっている。これからが楽しみな演奏家である。
ガイドコメント
2000年生まれ、大スターの欧陽菲菲を伯母にもつチェロ奏者、Nanaのデビュー・アルバム。12歳のとき台湾のチェロ・コンテストで1位を獲得、カーティス音楽院に最年少の13歳で入学したNanaの確かな技巧としなやかな音楽性が発揮された一枚だ。
収録曲
01コンチェルト・ポロネーズop.14 (ポッパー)
02無言歌ニ長調op.109 (メンデルスゾーン)
03アヴェ・マリア (J.S.バッハ、グノー)
04いつかの美しいあの日のようにop.64-1 (ポッパー)
05タランテラop.23 (スクヮイア)
06アレグロ・アパッショナートop.43 (サン=サーンス)
07白鳥の歌〜第4曲 セレナーデD.957-4 (シューベルト)
08愛の挨拶op.12 (エルガー)
09歌の翼にop.34-2 (メンデルスゾーン)
10愛の言葉 (カサド)
11ハンガリー狂詩曲op.68 (ポッパー)
12即興曲 (アルチュニアン)
13ヴォカリーズop.34-14 (ラフマニノフ)
14アヴェ・マリアD.839 (シューベルト)
15夢のあとにop.7-1 (フォーレ)
16ラヴ・イズ・オーヴァー (伊藤薫/岡島礼編)