ミニ・レビュー
ソロ・ヴァイオリンと弦楽五重奏が、ジャズのインタープレイのごとく発止と自在に渡り合う。タルティーニ、ヴィターリの時代の様式復古と見せて、闊達に即応するアンサンブルに、魔弓よろしく媚音、奔放な名人技が切れ込むその音の姿はヴィヴィッドに新しい。★
ガイドコメント
ラ・フォル・ジュルネで注目されたラドロヴィチの楽しい小品集。彼の友人たちが集ったレ・トリーユ・ドゥ・ディアブル(悪魔のトリル)というアンサンブルとの楽しくも華やかな演奏が繰り広げられている。
収録曲
01プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ (クライスラー)
02伝説曲op.17 (ヴィエニャフスキ)
03シャコンヌ (ヴィターリ)
04ロンド イ短調D.438 (シューベルト)
05なつかしい土地の思い出op.42 (チャイコフスキー)
06悪魔のトリル (タルティーニ)
07アンダルシアのロマンスop.22 (サラサーテ)
08愛の悲しみ (クライスラー)
09美しきロスマリン (クライスラー)
演奏
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(VN) レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル