ミニ・レビュー
ベルリン・フィルの若き首席奏者による第3弾。クラリネットが可能性を拡げた18世紀の音楽都市マンハイムをキーワードに、モーツァルトと彼の先行&同時代作品を集めた。優れた技巧と陰影に富んだ音色で、知られざる曲の魅力と楽器の妙味をあらためて教えてくれる。★
ガイドコメント
クラリネット界のサラブレット、アンドレアス・オッテンザマーのアルバム。管楽器の性能と役割が飛躍的に進化した18世紀の作曲家(モーツァルト、シュターミッツ父子、ダンツィ)をフィーチャーした協奏的作品集。ベルリン・フィルの仲間も参加している。
収録曲
01クラリネット協奏曲変ロ長調 (J.シュターミッツ)
02クラリネットとファゴット、管弦楽のためのコンチェルティーノ変ロ長調op.47 (ダンツィ)
03歌劇「ポントの王ミトリダーテ」〜私が生きることがかなわなくても (モーツァルト)
04モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から「お手をどうぞ」による幻想曲 (ダンツィ)
05歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜ぶってよ、私の愛しいマゼット (モーツァルト)
06クラリネット協奏曲第7番変ホ長調 (C.シュターミッツ)
演奏
アンドレアス・オッテンザマー((1)(2)(4)(6)CL,(3)バセット・CL,(5)バセット-HR) カンマーアカデミー・ポツダム (2)アルブレヒト・マイヤー(EHR) (3)(5)エマニュエル・パユ(FL)