ミニ・レビュー
毎年の恒例行事、クライバーのような例外を除けば、ウィーン流儀を身につけたオーケストラにやらせておいて、指揮者はそれに合わせているという感じではなかろうか。会場の雰囲気も見事に捉えられており、どこを切ってもウィーン情緒がたっぷり。好きな人にはこたえられまい。
ガイドコメント
2007年のニューイヤー・コンサートは、90・95・98年に続いて4回目となるメータが登場。もはやニューイヤーの顔ともいえるメータならではのウィンナ・ワルツが、華麗かつ優雅に響きわたっている。
収録曲
[Disc 1]〈第1部〉
01オペレッタ「ヤーブカ」〜行進曲「乾杯!」op.456 (J.シュトラウス2世)
02ワルツ「調子のいい男」op.62 (ヨーゼフ・シュトラウス)
03ポルカ「小さい風車」op.57 (ヨーゼフ・シュトラウス)
04妖精の踊り (ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
05ワルツ「うわごと」op.212 (ヨーゼフ・シュトラウス)
06入場のギャロップop.35 (J.シュトラウス1世)
[Disc 2]〈第2部〉
01オペレッタ「くるまば草」序曲 (J.シュトラウス2世)
02イレーネ・ポルカop.113 (ヨーゼフ・シュトラウス)
03ワルツ「レモンの花咲くところ」op.364 (J.シュトラウス2世)
04ポルカ・シュネル「ブレーキをかけずに」op.238 (エドゥアルト・シュトラウス)
05ポルカ・マズルカ「町と田舎」op.322 (J.シュトラウス2世)
06水夫のポルカop.52 (ヨーゼフ・シュトラウス)
07ワルツ「デュナミーデン (神秘な魅力)」op.173 (ヨーゼフ・シュトラウス)
08ファンタジー「エルンストの思い出」または「ヴェネツィアのカーニヴァル」op.126 (J.シュトラウス1世)
09熱狂的なギャロップop.114 (J.シュトラウス1世)
10ポルカ・シュネル「敏捷」 (ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
11新年の挨拶
12ワルツ「美しく青きドナウ」op.314 (J.シュトラウス2世)
13ラデツキー行進曲op.228 (J.シュトラウス1世)
演奏
ズービン・メータ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団