ガイドコメント
2012年3月31日に全員卒業となる、SDN48の1stにしてラスト・アルバム。「GAGAGA」「愛、チュセヨ」「MIN・MIN・MIN」「口説きながら麻布十番 duet with みのもんた」といったシングルに新曲を加えたSDNベストだ。
収録曲
[Disc 1]
01GAGAGA
SDN48の1stシングル。“K-POPを迎え撃つJ-POP誕生”のキャッチコピーどおり、ハングルを交えながらのダンサブルなエレクトロで、KARA「LUPIN」あたりを意識したフレーズも。恋の戸惑いをウィスパー・ヴォイスと“GAGAGA”で表現。
02孤独なランナー
1stシングル「GAGAGA」のカップリング。MAX風ユーロビート全開のサウンドに煽られながら、自分を信じて人生を突っ走れ! と励ますメッセージ・ソングだ。センセーショナルなフックが鼓動を速くさせる。
03エロスのトリガー (アンダーガールズA)
1stシングル「GAGAGA」のカップリングとなったアンダーガールズAによる楽曲。電子音を使ってもいるが、ベースとなる艶っぽい昭和ムード歌謡をダンサブルに料理したもの。埠頭、コンテナ積み込むロシアの船など2時間ドラマ風の世界観で危険な恋の誘惑を歌う。
04佐渡へ渡る (アンダーガールズB)
アンダーガールズBによるエレクトロ・ダンサー。タイトルはどこか間抜けだが、佐渡へが“sudden way”に聴こえ“I don't know what to do?”と韻を踏むなどクールな作りに。バーカウンターでの妄想をセクシーに仕上げている。
05愛、チュセヨ
“日本語では、あなたに言えないから、『愛、チュセヨ』”がコピーの2ndシングル。K-POPを意識し“チュセヨ”(ください)という韓国語を加えたトランシーなポップ・ダンサーだが、メロディは哀愁漂うラテン歌謡風。ハイトーン・ファルセットが印象的。
06天国のドアは3回目のベルで開 (あ)く (アンダーガールズA)
アンダーガールズAによる2ndシングル「愛、チュセヨ」カップリングは、名画のタイトルを合わせたような曲名。ラテン・テイストのむせび泣くようなギターが映えるメランコリックな曲風に乗せ、一夜の愛を求める男たちの悲哀を歌う。
07淡路島のタマネギ (アンダーガールズB)
アンダーガールズBによるパラパラ風のトランス・チューン。タイトルそのままに淡路島のタマネギを大フィーチャー。“タマぽよ、ネギぽよ〜”をはじめとする、ギャル風合いの手の波状攻撃で盛り上がる、アゲアゲなナンバーだ。
08愛よ 動かないで
レイチェルこと西国原礼子によるソロ曲。SDN48の2ndシングル「愛、チュセヨ」に収録された、あなただけが永遠にそばにいてくれればいいと呟くラヴ・バラードだ。ソロ抜擢にふさわしい、力強くしなやかな高い歌唱力を披露している。
09MIN・MIN・MIN
CMソングとなった常磐薬品工業「眠眠打破」の“眠眠”とセミの鳴き声の“ミンミン”を掛けた3rdシングル。“恋をするまで長いのに 儚いものよ”……短いセミの一生と恋の終わりを迎える儚さを対比した詞世界がユニークな、トランシーなダンス・チューンだ。
10おねだりシャンパン (アンダーガールズA)
キャバクラを舞台にしたアンダーガールズAによるバブリーなパーティ・チューン。恋はいつだってバブルだから、心意気(=貢ぎっぷり)みせなさいと男心を見透かす詞が妙にリアル。“飲んでから〜”などのコールも飛ぶ、不景気無関係ソングだ。
11アバズレ (アンダーガールズB)
大胆にもいわゆる“尻軽女”の蔑称をタイトルに持ってきた、秋元康の思惑がチラチラと垣間見えるポップ・ダンサー。本牧あたりで男を探して立っている“娼婦じゃない女”の寂しさ紛らす憂鬱の日々を歌う。歌うのはアンダーガールズB。
12Everyday、カチューシャ (SDN48 ver.)
AKB48のヒット・チューンのカヴァー。SDN48ヴァージョンということで、本家よりもセクシーかと思いきや、曲のイメージ通り暑い夏の季節にふさわしい元気印全開なヴォーカルを披露。ストリングス終わりのアウトロが特徴。
13口説きながら麻布十番 (duet with みのもんた)
芸能界の夜の帝王、みのもんたをゲストに招いた4thシングル。麻布が舞台のデュエット……という「雨の西麻布」を想起させるベタな歌謡曲は秋元康の真骨頂。ウチに誘われるも実家と判かりみのが唖然とするオチも楽しい。
14やりたがり屋さん (アンダーガールズチームG)
アンダーガールズチームGによる4thシングル「口説きながら麻布十番」のカップリング。なりゆきと弾みと知りながらも互いに求めてしまう“わかりやすい”恋愛ストーリーを綴る、ノスタルジックなダンス・チューンだ。
15カムジャタン慕情 (アンダーガールズA)
アンダーガールズAによる韓国を舞台にした恋慕の物語。明洞へ向かう女子の切ない恋心を昭和歌謡曲風に描く。韓国の鍋料理カムジャタンを一緒につついて“あなたと汗をかきたい”というのは、逢瀬をして“汗をかきたい”との隠喩に思わせる秋元康のセンスがニクイ。
16カシャーサで自白する (アンダーガールズB)
ピンガとも呼ばれるブラジルの地酒をタイトルにしたアンダーガールズBによるダンサブルなポップ。サンバのリズムを敷いた哀愁ラテンに乗せて、カシャーサの酔いにまかせて古いバーで獲物を探す女心を描く。セクシーな昭和風情が味わい深い。
171ガロンの汗
ベスト盤『NEXT ENCORE』初収録のポップ・チューン。1ガロンは約4.5リットル(ガロンは”バケツ”の意)で、夢や願いを叶えたいならそれくらい動け! と叱咤するメッセージ・ソングだ。2012年3月末で全員卒業のメンバーへ向けた秋元康流エールだ。
[Disc 2]〈DVD〉〈特典映像〉SDN48の軌跡/メンバー39名が選ぶ「My Best SDN48 Song」