ミニ・レビュー
ニールセンの交響曲は、モダンで、新古典主義的で、ロマンティック。その振れ幅の広さがかえって、彼の作品を聴衆になじみの薄いものとしているのかもしれない。パーヴォ・ヤルヴィは、快適なテンポで、引き締まった演奏を繰り広げる。ニールセンの再評価につながるような交響曲全集の登場だ。
ガイドコメント
パーヴォ・ヤルヴィが首席指揮者を務めていたフランクフルト放送響とともに、2009年から2013年にかけて録音したニールセンの交響曲全集。パーヴォの鋭いリズム捌きとクールなリリシズムの表現、そして男性的なダイナミズムが聴きものだ。
収録曲
ニールセン:
[Disc 1]
01交響曲第1番ト短調op.7 FS.16
02交響曲第2番op.16 FS.29「4つの気質」
[Disc 2]
01交響曲第3番op.27 FS.60「ひろがりの交響曲」
02交響曲第4番op.29 FS.76「消し難きもの (不滅)」
[Disc 3]
01交響曲第5番op.50 FS.97
02交響曲第6番FS.116「素朴な交響曲」
演奏
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 フランクフルト放送交響楽団 [2] (1)カミラ・ティリング(S) ミヒャエル・ナジー(BR)
録音
[1] (1)2010.7 (2)2009.12 [2] (1)2010.9 (2)2013.4 [3]