ミニ・レビュー
2009年6月のデビュー曲「SAD TO SAY」でたちまちブレイクし、USEN総合ランキングで1位を獲得した女性シンガーのセカンド・シングル。ヒップホップやラップを耳の糧に育ってきた世代ならではの、ストレートでオン・タイムな歌詞表現は、まさしく“いま”のこの瞬間ならではの音楽だ。
ガイドコメント
デビュー曲「SAD TO SAY」がいきなり大ヒットを記録した女性アーティストJASMINEの2ndシングル。繊細にしてストレートな感情を綴った歌詞と確かなメロディ・センスを感じるナンバーが完成。
収録曲
01No More
涙のあとにしか味わえない笑顔が必ずあると、自らの胸に刻みつけた強い意志が清々しい。悲しみから抜け出そうともがくようなヴォーカルに、大人びた姿が感じられる。2ndシングルとなったジェフ・ミヤハラ制作によるミディアムR&Bチューン。
02CLUBBIN”
ヘヴィにうねるマサ小浜のギターを迎えた、MANABOON制作のファンキー・ロック。クラブ通いの一日をティーンエイジャーならではの等身大の表現で描き、ヒップホップ調のズルズルと引きずるようなライミングも特色。享楽と怠惰を行き来する心理描写が巧みだ。
03waht you want?
ジェフ・ミヤハラ制作のメロウなミディアム。抜けのよい清涼なソウルフル・チューンだが、“何が欲しいの?”とソウル・ミュージック・マナーともいえるメイク・ラヴに言及しているところに好感。ワウの音色も絶妙な効果で、しっかりと大人を感じさせる。