ミニ・レビュー
ピアノとベースと微かな打楽器の演奏でこぶしを潜めて静かに歌う(1)、自身で三味線弾いた奄美そのものの(4)、エレクトロニックな鼓動鳴る山崎まさよし作・演奏の(6)、R&Bな(8)もユーミン作(10)も、まったき彼女の世界。どんなにさすらおうと魂は変わらず……を思い知る2作目。
収録曲
01トライアングル
02音色七色
03千の夜と千の昼
元ちとせらしい、心に響いてくる力強いヴォーカルと、幻想的な世界観を表現する美しいサウンドは聴き応え充分。ドラマティックな展開をみせる曲調が特に魅力的。愛と平和について歌った、心に染みるバラード。
04いつか風になる日
CMで話題になり、急遽リリースが決定したいわくつきの曲。作曲はCOILの岡本定義が担当。温かいバラード調のメロディは元ちとせの母性的な側面を見事に引き出している。子守唄のような、優しさあふれる曲。
05翡翠
06オーロラの空から見つめている
07この街
美しいピアノの旋律と叙情的なメロディが魅力的。元ちとせの声が持つ、繊細で優しい一面を上手く引き出したスケール感のあるバラード。本人の実体験を元に綴られたという歌詞が曲と見事にマッチしている。
08月齢17.4
09百合コレクション
10ウルガの丘