ガイドコメント
『Will』『Yes.』に続く、ミニ・アルバム3部作のラストを飾るのは、ウニをフィーチャーしたインパクト大の楽曲。“pal@pop”名義の活動でも知られるクオリティの高いサウンドと、存在感のある王道的男性ヴォーカルが魅力だ。
収録曲
01三陸産のウニに涙したい
ポップ・クリエイター、pal@pop改め高野健一が送るメッセージ・ソング。アコースティックを基調に、日常のそこかしこに潜む“涙したい”感情を表現している。シンプルなエレクトロ感が切なさを盛り上げるナンバーだ。
02アンテナスイッチ
ポップな打ち込みサウンドから始まるミディアム・チューン。東京で一人暮らしをしている若者が晴れた日に青空を見上げて、ふと湧き上がってきた感情を言葉にした……そんな一人称の歌だ。ヴォーカルの高音が美しい。
03Life (Demo)
1日の始まりをテーマにしたスロー・バラード。アコースティック・ギターのサウンドの上で展開されるリリックは、起き抜けた朝や朝食といった何気ない平凡な風景だ。日常がいかに大事かを改めて考えさせられる曲でもある。
04おかえり一人ぼっち
まるでキッズ・ソングのような、可愛らしいメロディ・ラインとキュートな歌い方が印象的なミディアム・チューン。失恋の切なさを「おかえり一人ぼっち」と表現している詞には、どこか70年代フォークのような懐しさが漂っている。
05スイサイ
水に絵の具をたらしたときの情景をモチーフに、人生の方向性を歌い上げたアコースティック・バラード。「孤」「輪」「個」「和」といった和風テイストの言葉を巧みに交錯させ、叙情的な雰囲気を盛り上げている。
06小さな世界
鈴の音をあしらった風の楽しげなイントロが印象的なクリスマス・ソング。ウキウキしたクリスマス風景と告白を決意した男性の浮き足立った気分とを歌う。サビの最後で半音ずらして生まれた不安定感が、“ウキウキ”と“浮き足立つ”の間に生ずる微妙なズレを表現していて、非常にリアル!
07三陸産のウニに涙したい (Electronic Ver.)
オリジナルでは軽い感じでバックに漂っていたエレクトロ感が、前面に押し出されたエレクトロニック・ヴァージョンだ。ピンポン玉のようにピコピコした音が、「涙したい」のリフレインと重なり合うさまは、涙の粒を思わせるようだ。
08三陸産のウニに涙したい (Acoustic Ver.)
やわらかなアコースティック・ギターのサウンドが耳をくすぐる、ミニ・アルバム表題曲の別ヴァージョン。言葉遊びのような歌詞がより際立っていて、ちょっぴり笑えてたっぷり泣けるという、オリジナルよりも癒し色が濃い曲へと生まれ変わっている。