ミニ・レビュー
雑誌『“オリコン”ウィーク The Ichiban』が企画したYMOのベスト・アルバム。このベスト盤ならではのポイントは人気アーティストにそのセレクションをしてもらったということで、朝倉大介、大槻ケンヂ、中谷美紀、野富真貴らが名を連ねている。
ガイドコメント
YMO結成20周年記念企画! 〈The Ichiban〉編集部責任編集によるYMOのベスト盤。人気アーティストがいちばん好きな彼らの曲をセレクトということで、どんな選曲になるんでしょうか。
収録曲
01COSMIC SURFIN'
02FIRECRACKER
03東風
04TECHNOPOLIS
05RYDEEN
06BEHIND THE MASK
1979年に発売された彼らの代表作『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』に収録。無機質だが、どこか暖かみのあるシンセサイザーの音がやさしく響く。後にエリック・クラプトンもカヴァーするなど、海外でも人気の高い曲だ。
07SOLID STATE SURVIVOR
08NICE AGE
ロキシー・ミュージックを彷彿とさせる、ビートの効いたニューウェイヴ・サウンド。サディスティック・ミカ・バンドのミカがヴォイスで、80年に来日したポール・マッカートニーが大麻所持で拘留されたエピソードを語っている。
09TIGHTEN UP (Japanese Gentlemen Stand Up Please)
101000 KNIVES
11CUE
ニューウェイヴ全盛時の81年、ウルトラヴォックスの楽曲に触発された細野晴臣と高橋幸宏が共作したナンバーで「手掛かりを与えて」と歌われている。細野いわく「YMO後期の完成形」というが、坂本龍一は録音には参加していない。
12TAISO
13君に、胸キュン。〜浮気なヴァカンス
以前から歌謡曲の仕事が多かったメンバー自らがアイドルと化して作られたテクノ歌謡。それまでのイメージを覆す爽やかでポップなサウンドは、夏の日の避暑地でのバカンスを思わせる。
14過激な淑女
15以心電信
83年の「国際コミュニケーション年」のキャンペーン・ソングで、自分自身を助けて自分を愛してみようと歌われている。ビートルズの「愛こそはすべて」のような、にぎやかで華やかな式典のような雰囲気に満ちたポップなナンバー。