ミニ・レビュー
男性三人、女性一人バンドのマキシ・シングルは、軽快なビートとカラフルなサウンドにのせて、自分たちの求める社会の理想的な枠組みを作ろうと真摯に呼びかけるメッセージ・ソング。(2)はインディーズ時代の話題曲の初音源化で深みのある作品。★
ガイドコメント
1stアルバムから約半年ぶりのシングルは、アンダーグラフならではのバンド感を前面に押し出した、ドライヴ感あふれるアップ・テンポなナンバー。さらに、インディーズ時代からライヴで人気だった曲も収録している。
収録曲
01パラダイム
「パラダイム=理想的な枠組み」って言われると難しいが、その意味を、想いをわかりやすく伝えてくれるドライヴ感のあるナンバー。彼らには珍しい明るいバンド・サウンドで、ストリングスの音もキラキラと輝いている。
02君の日、二月、帰り道
インディーズ時代からライヴで演奏されてきた名曲で、メロディからにじみ出る情感がサウンド全体を包み込んで、創り出されたサウンドが面白い。特に変則的なリズム・パターンで展開されるドラムが印象に残る。
03遠き日
韓国映画『私の頭の中の消しゴム』のイメージ・ソングで、映画のストーリーを基調にしながらも、それだけに縛られない独自の世界を生み出している。冬の透明感をたたえつつ、サビのメロディ展開はいかにも彼ららしくドラマティックだ。