ミニ・レビュー
いわずと知れた超セレヴ、ヒルトン姉妹の姉の、歌手デビュー盤。ビヨンセ、ミッシー・エリオットなどで知られるスコット・ストーチなど、豪華なプロデューサー、ソングライターが脇を固め、セクシーかつアーバンな世界を披露。神は彼女に三物も四物も与えた!?
ガイドコメント
スーパー・セレブ、ヒルトン姉妹の姉であるパリスが歌手デビュー。プロデューサーに、アーバン・ミュージック・シーンの若手No.1、スコット・ストーチほかを迎えた、セレブ度100%のデビュー・アルバム。
収録曲
01TURN IT UP
オープニングでいきなり、口癖の「That's hot!(超カッコイイわ)」というフレーズが登場する、クールなヒップホップ調ナンバー。「私をホットにできる?」と相手を挑発する歌詞も、いかにもパリスらしい、スコット・ストーチとの最初のコラボレーション作品。
02FIGHTIN' OVER ME
ファット・ジョーとジェイダキスのラップをフィーチャーした、クールでセクシーなヒップホップ・チューン。「すべての男たちが私を巡ってケンカしたがるの」という女王様目線な歌詞も、パリス・ヒルトンだからこそ歌える世界だ。
03STARS ARE BLIND
レゲエ・ビートに乗せてパリス・ヒルトンの甘い歌声が心地良く響く、記念すべきデビュー・シングル。スティングやアシュリー・シンプソンらを手がけてきた、フェルナンド・ガリバイによるヒット・ポテンシャルの高いサマー・ポップ・チューン。
04I WANT YOU
「あなたが欲しい」とストレートに歌う、アゲアゲのダンス・チューン。「私は自分の人生で何が欲しいかハッキリ言う女」の一節はパリスならでは。映画『グリース』テーマ曲を挿入した、ジョナサン“JR”ロテムのプロデュースもグッド。
05JEALOUSY
パリス自身が制作に参加したハード・ロック調のナンバー。嫉妬やひがみが原因で壊れた友情についてリアルに歌う内容は、犬猿の仲になったニコール・リッチーにあてたもの? と思わせる。スコット・ストーチがプロデュース。
06HEARTBEAT
好きな人と一緒の時に感じる胸の高まりを歌った曲。シンディ・ローパー「タイム・アフター・タイム」やマドンナ「ゲット・トゥゲザー」の雰囲気を持った曲調は、彼女らの作品を手掛けたビリー・スタインバーグのソングライティング。プロデュースはスコット・ストーチ。
07NOTHING IN THIS WORLD
Dr.ルークのプロデュースによる、軽快なギター・ロック・ビートに彩られたアップ・チューン。好きになった男性に向けて、自信たっぷりに自分をアピールする歌詞は、まさに“女性上位”な姿勢を貫く、パリス・ヒルトンそのものだ。
08SCREWED
エレクトリック・ギターが先導するロック・チューン。青空の下でドライな風を受けながら聴きたいドライヴィング・ミュージックの趣だ。当初はデビュー・シングルとしてリリース予定もあったほどキャッチーで、早い段階からネットに流出したことでも話題となった。
09NOT LEAVING WITHOUT YOU
パリス自身も曲作りに参加した、4つ打ちのポップ・チューン。「私が何かに狙いをつけたら、絶対離さない」「私のゲームでは、逃げることなんてできない」といった詞は、そのままパリスの生き方を表現しているようで、刺激的。
10TURN YOU ON
ブリブリとしたシンセにハンド・クラップが響く、ハードなクラブ系ナンバー。常に世間の注目を集める自身の心情を吐露した詞をあっけらかんと歌う度胸こそが、世界のセレブに君臨するゆえんか。詞曲とも自身が制作に参加した、スコット・ストーチのプロデュース曲。
11DO YA THINK I'M SEXY
親友のキンバリーの父、ロッド・スチュワートの1979年の全米No.1ヒット曲をカヴァー。甘くセクシーな声とロック・ディスコ調サウンドとの相性は抜群で、ナルシストよろしくな歌詞ともども、パリスにピッタリのナンバーだ。ロッドの自宅を訪ねた時、カヴァーすることを決めたとか。