ミニ・レビュー
藤田の演奏は、“ピアノを弾く”ことを超え、“音楽を奏でる”ことにすべてが注がれている。もちろんこれが実現できるのは圧倒的な技術とあくなき音楽への探求心があるからこそ。ショパンにモーツァルトなど、奏者のすべてが露わになるプログラムでこれを感じさせる彼のこれからに期待が高まるばかりだ。★
収録曲
0119のハンガリー狂詩曲S.244 R.106〜第2番 嬰ハ短調 (リスト)
02ピアノ・ソナタ第18番ニ長調K.576 (モーツァルト)
03ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58 (ショパン)
04ミルテの花op.25〜第1曲 献呈 (シューマン/リスト編)
05ノクターン第20番嬰ハ短調 (遺作) (ショパン)
06バラード第1番ト短調op.23 (ショパン)
07トルコ行進曲 (コンサート・パラフレーズ)〜W.A.モーツァルトの「ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331」による (モーツァルト/ヴォロドス編)