ガイドコメント
日本有数のジャム・ロック・バンドとして注目を集める、SPECIAL OTHERSの3rdアルバム。数々のロック・フェスで観客を魅了してきた彼らの、高い演奏力が発揮された充実作だ。
収録曲
[Disc 1]
01Title
「これが俺たちの称号だ!」といわんばかりの、2009年4月リリースのアルバム『PB』の序曲にふさわしい爽やかなインストゥルメンタル。それぞれのテクニックを駆使した気持ちのいいリズムが展開する、軽やかなミディアム・ポップ・ナンバーだ。
02PB
アルバム・タイトル曲は、演奏時間が9分以上にも及ぶロック・チューン。メンバー4人の紡ぎ出す音色が絶妙に絡み合い、“スペアザ”サウンドが展開されていく。なじみやすいメロディが時間を感じさせず、聴きやすい一曲。
03Stay
波に乗っているような気分にさせてくれる、メロウでグルーヴ感あふれるミディアム・スロー・ナンバー。清涼感のあるすっきりとしたサウンドにほどよく力の抜けた優しいコーラスが相まった、ぬくもりの感じられる穏やかな一曲だ。
04SPinWednesday
一人一人の奏でる楽器が歌っているように楽しく響く、キャッチーなインストゥルメンタル。レトロなメロディが作り出すモダンなサウンドが、叙情的で優しい雰囲気を空間いっぱいに漂わせる。“スペアザ”の音の繊細さとリズム感を堪能できる一曲。
05Charlie
いぶし銀のような渋さと深みを帯びた、ムードあふれるミディアム・ナンバー。ファンクの要素も取り入れられ、全体に凄みを効かせている。ギターとキーボードの奏でるメロディが絡みあう様子は、さまざまな色がパレットの上で渦を巻いているよう。
06Silent
タイトルからは想像しにくい、ポップでユーモラスなメロディが広がるアッパー・チューン。“サイレント・ナイト、ラララ……”と歌うコーラスが無邪気で、思わず飛び跳ねたくなる。キャッチーで軽快なサウンドは、どこか可愛らしく印象的。
07Potato
マクドナルドで聞こえてくる“ポテト”が揚がったことを知らせる効果音や、CM“I'm lovin' it”のジングルをモチーフとしたロック・ナンバー。ワイルドにギターをかき鳴らすメロディが気持ちいい、いい年の男4人が全力で遊んだ型破りな一曲。
08twilight
清涼感に満ちた爽やかなサウンドと優しいメロディが心温まるミディアム・チューン。頬をなでるようなきらめいたサウンドには、インストでありながらふんわりとした歌心がうかがえる。夕暮れ時から夜にかけてゆったり聴きたい一曲。
09LIFE
センチメンタリズムあふれるミディアム・アッパー・チューン。9分以上の曲だが、さらっとしたシンプルなドラムが凛としていて飽きを感じさせない。ギターの奏でる哀愁漂うメロディがたまらなく切なく、さらに胸をしめつけるように鳴り響くサウンドが印象的。
10sunrise
タイトルのごとく、水平線から朝日がゆっくりと昇り始める様子を描いたミディアム・スロー・ナンバー。民族楽器を多用してオーガニックな雰囲気を作り出した、優しい温かみがたっぷり。目覚めのいい朝をむかえるにはぴったりな一曲だ。
[Disc 2]〈DVD〉
01Night Paradise
02Johnson
03Quest
04Laurentech
05IDOL