ミニ・レビュー
ビリー本人も選曲に参加し、CD一枚に全19曲を収めたベスト盤。『ストレンジャー』からの5曲以外は各作品から満遍なく選ばれ、入門用としても最適な構成となっている。個人的にはやはり70年代の楽曲が懐かしく、親しめる。(17)は日本盤のみ収録。
ガイドコメント
全キャリアの中から厳選された19曲を収録したベスト盤。ビリー自身も選曲にたずさわっただけに、アーティストの本質に迫る楽曲と誰にも愛される大ヒット曲がバランスよく配置された究極の1枚といえよう。
収録曲
01TELL HER ABOUT IT
02UPTOWN GIRL
03DON'T ASK ME WHY
04PIANO MAN
ビリー・マーティンとして実際にカリフォルニアのピアノ・バーに出演していた時の思い出や情景を切なく唄った1973年発表の名曲。三拍子のリズムでのピアノの弾き語りとともに聴こえるハーモニカが哀愁を感じさせる。
05NEW YORK STATE OF MIND
06THE RIVER OF DREAMS
07IT'S STILL ROCK AND ROLL TO ME
08WE DIDN'T START THE FIRE
09GOODNIGHT SAIGON
10MY LIFE
11SHE'S ALWAYS A WOMAN
12SHE'S GOT A WAY
1971年に発表された初のソロ・アルバム『コールド・スプリング・ハーバー』に収録。“彼女には独特の雰囲気がある”と綴ってゆく、しっとりとしたラヴ・バラード。愛妻エリザベスに捧げたものとして知られる。
13SCANDINAVIAN SKIES
14AN INNOCENT MAN
15MOVIN' OUT (ANTHONY'S SONG)
16ONLY THE GOOD DIE YOUNG
17THE STRANGER
1977年に発表され、大ヒットを記録。夜の都会にこだまする口笛で始まるビリー・ジョエルの名曲中の名曲。都会での人々の孤独感などを巧みに描写し、ファンキーでソフィスティケイトされたサウンドでおくる。
18HONESTY
1978年発表『ニューヨーク52番街』に収録。サビでの“誠実とはじつに寂しい言葉”というフレーズなど、真摯な思いをぶつけるビリーの真骨頂といえる名バラード・ナンバー。歌詞が沁みることこのうえなし。
19JUST THE WAY YOU ARE