ミニ・レビュー
2016年10月で17歳。牛田智大の良さは、無理に大人びた演奏をせず、誰かが教え込んだような恣意的な演奏でもなく、いまの自分の感性を素直にピアノに反映させるところ。若さゆえのロマンティシズムに大人たちは失った自らの青さを想い描き、牛田の弾く「展覧会の絵」の中に自分を見つけ出す。そんな魔法のような音楽。
ガイドコメント
2016年に17歳を迎えるピアニストの牛田智大によるロシア作品集。ムソルグスキーの『展覧会の絵』をメインに、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』から世界初録音となるヴャチェスラフ・グリャズノフ編曲による「花のワルツ」などが収録されている。
収録曲
01ひばり (グリンカ/バラキレフ編)
0218の小品op.72-5〜瞑想曲 (チャイコフスキー)
036つの小品op.19-4〜夜想曲 (チャイコフスキー)
04組曲「展覧会の絵」 (ムソルグスキー)
05バレエ「くるみ割り人形」op.71〜冬の樅の森 (間奏曲) (チャイコフスキー/プレトニョフ編)
06バレエ「くるみ割り人形」op.71〜花のワルツ (チャイコフスキー/グリャズノフ編)