ミニ・レビュー
アテニャンは、ダ・ヴィンチを支えたフランソワ1世に仕えた印刷職人。彼が出版した7巻の「ダンスリー」という舞曲集からの選曲。ルネサンス期のフランスらしい多種多様なリズムも楽しい。オルガンを思わせるリコーダーなど、古楽の名手たちによる聴きどころも満載。
ガイドコメント
アテニャンは16世紀に活躍したフランス初期の楽譜出版業者。そのアテニャンが集めたルネサンス舞曲集だ。演奏しているのは、古楽界の精鋭たちによる集団、アンサンブル・ドゥス・メモワール。面白くないはずがない。
収録曲
アテニャン:
01バス・ダンス「ラ・マグダレーナ」〜トゥルディオン
02スコットランドのブランルによる組曲
03パヴァーヌ〜パヴァーヌ「道を誤った女」〜第10と第15のガリヤルド
04プレリュード
05恋神は、わたしが眠っているものと思って (セルミジ)
06第18パヴァーヌ
07アルマンド「そしてあなたはどちらへ、リュセット夫人」〜第2・第6・第5・第4のアルマンド
08ブランル・ゲ「くすぐりたいのは君のえくぼ」〜第28・第23・第42・第7のブランル
09あなたの前で (セルミジ)
10バス・ダンス「あなたの前で」
11バス・ダンス「この体去りゆくとも、あなたのもとに心は留まる」
12お目覚めなさい、お嬢さんたち (サンドラン)
13第1パヴァーヌ〜第1ガリヤルド
14バス・ダンス「ブラシ」
15ポワトゥーのブランル
16ブルゴーニュのブランル
17パヴァーヌ
18苦しまなくてはならなくて? (セルミジ)
19ガイヤルド
20パヴァーヌ〜神々のパヴァーヌ〜ガリヤルド
21わたしの恋人は実に貞淑 (サンドラン)
22パヴァーヌ「わたしの恋人は実に貞淑」〜ガリヤルド
23第19パヴァーヌ
24第3と第1のバス・ダンス〜第8、第9と第39のトゥルディオン
25バス・ダンス「ラ・ガッタ、イタリア版」〜バス・ダンス「その靴はどうも苦手だ」
演奏
ドゥニ・ラザン=ダドル指揮 アンサンブル・ドゥス・メモワール