ガイドコメント
V6や片瀬那奈などへの楽曲提供でも知られるマルチ・アーティストの1stアルバム。これまでの5枚のシングルを中心に、ダンス、ポップス、ロックなどを飲みこんだオリジナルなディスコ・サウンドを披露。
収録曲
01OPENING
冒頭のパソコンの起動音をイメージさせるサウンドが印象的な、アルバム『PORTABLE DISCO』のプロローグを飾るサンプリング・ミュージック。ヴォイス・サンプルやゲームのピコピコ音など、多彩な素材を駆使したコラージュ・センスが光る。
02ユメデアエルヨ
男の子の妄想的な恋心をテーマにした、切ないほどに甘いメロディが広がるフィルター・ハウス・チューン。ヴォコーダーで歪ませたヴォーカルで幕が明け、4つ打ちビートに幻想的な音が折り重なっていくサウンド展開は見事。
03ワンダフルフィルム
時に小刻みに、時に壮大に鳴り響く多彩なシンセ音と軽快なビート、そして幻想的なヴォーカルの反復が織りなすループの妙。撮影前の高揚した気分を的確に表現した、映像喚起力に満ちたサウンドに仕上げている。
04ベッドルームディスコ
4つ打ちの野太いビートに哀愁漂うメロディを重ねた、ファンクかつアシッドなナンバー。RAM RIDER自身がケガをして外出ができなくなった時の心情を綴っていて、歌声からは焦燥感や切なさが伝わってくる。
05ミラーボール (RAM RIDER×meister)
波うつようなしっとりしたシンセ音に流麗なギターの旋律や浮遊したヴォーカルが交錯する、荘厳なエレクトロニカ・ナンバー。ザ・ブリリアント・グリーン松井のソロ・プロジェクト、meisterとのコラボ作。
06Sun Lights Stars (RAM RIDER×SPACE COWBOY)
弾けるような4つ打ちビートに唸るディストーション・ギター、そこに楽器の1つのように響くエフェクトされたヴォーカルが絡むパーティ・チューン。UKダンス・シーンの重鎮、SPACE COWBOYとの合作。
07FEELS GONNA FEEL
軽快に刻むハットとうねるギター・リフがドラマティックに響きわたる、ニューウェイヴな雰囲気が漂うディスコ・チューン。「人生最後の日だ」と沈んだ心境を英語で歌っているが、ヴォーカルは甘くたおやか。そのギャップが素敵。
08HELLO
仲間に子供が生まれたことがきっかけで誕生した、ハッピー・ムード全開の祝福ソング。美しいストリングス、ピアノ・リフと力強いハウス・ビートが溶け合う。「SAY HELLO〜」と歌う希望に満ちたサビのフレーズは秀逸。
09SWEET DANCE
アイドルの女の子と普通の男の子との恋愛を綴った、胸がキュンとなるダンス系ポップ・チューン。キラキラしたスペイシーなシンセ音が美しく、キャッチーなメロディと相まってロマンティックな世界を構築している。
10DOOR (RAM RIDER×AKIRA ISHIHARA)
強靭な4つ打ちビートに歪んだシンセが絡みつく、直球のハード・ハウス・チューン。アッパーなミニマル・サウンドの中にちりばめられた、英単語を羅列したようなトリッキーなヴォイス・サンプリングが印象的。フロア映えすること必至のナンバー。
11SPACE WALK (RAM RIDER×shoes)
イントロの不穏なシンセ・ベースとファンキーなビートの絡みはインパクト抜群。サビで一気にポップに転じ、TMネットワーク風の80's調デジタル・サウンドが広がる。ピコピコ電子音を駆使したアレンジが印象的。
12SECRET DANCE
軽快なビートをソフトに包み込むシンセとRAM RIDERの心地良いエフェクトされた歌声が織りなすエレクトロ・ポップ。おたく系男子の心の内面を描写した歌詞とポップなメロディから伝わってくる遊び心がキュート。
13MUSIC
RAM RIDERの記念すべきデビュー曲であり原点ともいえる作品。ポップスの王道をいく親しみあるメロディと、キックが体に響く強靭なグルーヴを持った厚みのあるサウンドがシンクロする。RAM RIDERの音楽への情熱を音像化したような壮大なナンバー。
14ベッドルームディスコ (RYUKYUDISKO Remix)
沖縄のダンス・ユニット、RYUKYUDISCOによるリミックス。脈打つビートにオリエンタルなサウンドを響かせ、オリジナルのサビの歌メロを大胆にループ。個性がはじけるスリリングなテクノ・チューンに仕上げている。
15Yellow、Magenta、Cyan and Black (feat.MIDORI)
盟友であるユニットYMCKの作品に収録された、RAM RIDERによる彼らの代表曲のカヴァーを、自身のアルバム『PORTABLE DISCO』に再収録。YMCKのMIDORIのウィスパー・ヴォイスとのデュエットが美麗な、アンビエントな音像が広がるチル・アウト・チューン。