ミニ・レビュー
70年代のコンテンポラリー・ソウルの典型であるEW&Fのベスト盤。“ファンキー”だけで片付けられないフュージョン・ソウルで、その基盤の音楽ジャンルの範囲を次から次へと膨脹増殖させていくのがEW&Fだった。しかも実に洗練された音だったと再確認。
ガイドコメント
日本のディスコ・シーンの歴史を語る上で不可欠な存在、アース・ウインド&ファイアーの全オリジナル・アルバムから代表曲を集めたベスト盤。
収録曲
01BOOGIE WONDERLAND (WITH THE EMOTIONS)
モーリス・ホワイト率いるEW&Fと、彼がプロデュースし大成功した女性ヴォーカリーズ、エモーションズとのコラボレーション作。一度聴いたら忘れられないド派手なメロディと、精密極まりないコーラス&ホーン・アレンジが見事。
02LET'S GROOVE
スーパー・ファンク・バンド、EW&Fが80年にリリースした最後の大ヒット曲。印象的なボコーダーのリフから始まる強力なダンス・ナンバーだ。曲を通して続く、ベースのリフとリズム隊の融合が一番の聴きどころ。
03MAGNETIC
04SEPTEMBER
05SHINING STAR
ギターの激しくも軽やかなカッティングが印象的な、EW&F初の大ヒット曲。もともとブラックなファンク・ビートを前面に出していた彼ららしさがぎっしり詰まった好楽曲だ。以降、バンドはポップなダンス路線をひた走る。
06YOU CAN'T HIDE LOVE
07FANTASY
EW&Fのナンバーの中で、日本でもっともヒットしたポップなダンス・ナンバー。“神の声”と評されたフィリップ・ベイリーの奇跡の高音が堪能できる。軽いラテンチックなリズムと軽妙なギターのカッティングが何とも気持ち良い。
08EVIL
09WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE
10GETAWAY
ブラック&ファンク路線から徐々にポップ&ダンス路線に移行しつつあった時期にリリースされたヒット曲。スピーディな16ビートに乗せてホーン・セクションとコーラスが緻密なアンサンブルを奏でるド迫力のナンバー。
11MIGHTY MIGHTY
12TURN IT INTO SOMETHING GOOD
13WANNA BE THE MAN
14FALL IN LOVE WITH ME
15SYSTEM OF SURVIVAL
16AFTER THE LOVE IS GONE