ガイドコメント
『elements』以降のシングル曲をすべて含む2ndフル・アルバム。アニメ『犬夜叉』のエンディング曲「イタズラなKISS」や森永CF曲「CURRENT」など、話題の楽曲が満載だ。
ガイドコメント
『elements』以降のシングル曲をすべて含む2ndフル・アルバム。アニメ『犬夜叉』のエンディング曲「イタズラなKISS」や森永CF曲「CURRENT」など、話題の楽曲が満載だ。
収録曲
[Disc 1]
01Starry Heavens
02タイムマシーンで連れ出して
歪んだギター・サウンドでガシガシ攻めていくなか、スペイシーな音で全体を包み込んでいくキーボード。しかし、楽曲自体を引っ張っているのは、カラッと晴れやかな気分で歌いあげていくヴォーカル。3つの個性がまとまっている楽曲だ。
03フィットネス
付き合っていた頃より5kgも太っている。それって幸せ太り?! 誰もが気になる体脂肪を減少させようとダイエットに励もうとする女性の心理を、巧みに描写。思わず「あるある」と言いたくなる言葉が次々飛び出してくる。
04Show Time
高校生ぐらいの世代からの支持をとくに集めそうな、思春期ならではの勢いや感情のほとばしりを上手くとらえた歌世界だ。シンセを中心としたハイパーなサウンドに包まれているが、骨格にあるのはやはりギター・サウンドだ。
05イタズラなKISS
テンポやサウンドのせいか、歌謡曲のような雰囲気が面白いが、タイトルからして、これはわざとそういう風に仕立てたと思われる。オマージュともいえるこうした遊び心が彼らにもあるというのがなかなか興味深い。
06CURRENT
彼ららしいイメージをストレートに思わせる曲だ。しかし、1曲につき必ずどこかで遊びを入れる彼ら。この曲では、ゲームの効果音を思わせるサウンドが随所に挟み込まれるなど、彼らの守備範囲の広さを感じさせる。
07少女のままでいたあの頃
80年代歌謡曲……より具体的に言うなら、デビュー初期の松田聖子を彷彿とさせる楽曲だ。意識か無意識かは定かでないが、misonoの歌い方も当時の歌謡曲(聖子スタイル)のように聴こえる。年長者はつい、胸がキュンとする楽曲だ。
08regret
哀愁さを醸し出していく物語を、徐々に盛り立てていく演奏。映画の盛り上がりとなる胸打つシーンでこの楽曲が流れてきたら、きっと涙がホロリとくるだろう。歌詞へ綴った繋がりそうで繋がらない切ない想いも、胸に痛く突き刺さる。
09wind flower〜spring ephemeral〜
ラテン/スパニッシュな旋律も顔を覗かせてはいるが、基本は哀愁系歌謡メロを持ったダンス・ビート系ナンバー。間奏で流れるギターの旋律の数々に、往年のハード・ロック的な印象も覚えてしまう。実はマニア心のツボも突いた楽曲だ。
10Dear Friends
優しく包み込むような歌始まりの楽曲。が、途中より一転、ビートを上げ躍動性も描き始めていく。ドラマティックに演奏の流れを変えている訳ではないが、急激に緩急な流れを作りあげることにより、哀惜な歌へと振幅をつけている点が魅力的だ。
11These Days
ストリングス系の音色を巧みに折り混ぜながらも、楽曲自体は80年代歌謡曲風味なメロディを紡いでいく。生音歌謡サウンドを、デジタルに置き換えたらこうなるという姿を具現化した、胸をキュンとさせる歌謡ポップス。
12It's My Way
どことなく“和”を感じさせるマイナー調の雰囲気から一転、メジャーとマイナーがめまぐるしく入れ替わるような展開だが、勢いのある楽曲なので、一曲を通してどこの部分をとっても無駄のない流れにただ脱帽だ。
13螢火
冬の雪が浮かんできそうな情景描写は、歌詞のみならずサウンドにおいても巧みに表現されている。misonoのヴォーカルも、その声質がなぜか冬をテーマにした楽曲との相性がとくに良いように感じられる。
[Disc 2]〈DVD〉
01futurity〜making flash〜
02Stay in my heart〜making flash〜
03CURRENT〜making flash〜
04イタズラなKISS〜making flash〜
05Starry Heavens〜making flash〜
06Dear Friends〜making flash〜
07螢火〜making flash〜