ミニ・レビュー
天才少年少女達が蔓延する現在のクラシック界だが、本当の“天才”とは何かを示すCDの登場だ。渡辺茂夫は13歳でバルトークの協奏曲の日本初演などを行なった神童で、その成熟した演奏には唖然とする。日本のクラシック演奏史上に永久に残る貴重な録音。
収録曲
[Disc 1]ソロ・アルバム編
01イベリア舞曲op.25 (マネン)
02魔女たちの踊りop.8 (パガニーニ)
03ハバネラop.21-2 (サラサーテ)
04アヴェ・マリアop.52-6 (シューベルト)
05中国の太鼓op.3 (クライスラー)
06ツィゴイネルワイゼンop.20 (サラサーテ)
07コレッリの主題による変奏曲 (タルティーニ/クライスラー)
08そよ風op.30-5 (フバイ)
09渡辺茂夫アメリカからのメッセージ
10エチュード・カプリース (ヴィエニアフスキ)
11五月のそよ風op.62-1 (メンデルスゾーン)
12ウィーン奇想曲op.2 (クライスラー)
13ノクターン嬰ハ短調遺作 (ショパン)
14スケルツォ・タランテラop.16 (ヴィエニヤフスキー)
15序奏とロンド・カプリッチオーソop.28 (サン=サーンス)
[Disc 2]協奏曲編
01ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042 (バッハ)
02同イ短調op.82 (グラズノフ)
03同ホ短調op.64 (メンデルスゾーン)
演奏
渡辺茂夫(vn) [1] (1)〜(8)田中園子(p) [1] (15) [2] (1)(3)上田仁指揮,東京交響楽団 [2] (2)マンフレッド・グルリット指揮,東京フィルハーモニー交響楽団
録音
[1] (1)〜(8)55. (9)〜(13)56. (14) [2] (1)(2)54. (3)55.1