ミニ・レビュー
2015年に来日するソヒエフは今後、このオケとプロコフィエフの交響曲全曲を録音する予定だが、これはその前哨戦であり、当コンビの初録音でもある。振幅の大きな劇的表現と高い機能性を、見事なバランスで両立させたこの演奏は、ソヒエフの指揮者としての高い実務能力を物語る。
ガイドコメント
1977年生まれの俊英ソヒエフがソニー・クラシカルと契約、首席指揮者を務めるベルリン・ドイツ響とプロコフィエフの録音プロジェクトをスタートさせた。その第1弾としてリリースされた「イワン雷帝」は血湧き肉躍る迫力に満ちた2013年1月のライヴ。
収録曲
プロコフィエフ:
01オラトリオ「イワン雷帝」op.116 (オリジナル・フィルム・スコア (1942-44)に基づく、アブラム・スタセヴィチ編曲によるアルトおよびバス独唱、児童合唱、合唱のためのオラトリオ版 (1962年出版))
演奏
トゥガン・ソヒエフ指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団 ベルリン放送合唱団 ベルリン大聖堂合唱団 オルガ・ボロディナ(MS) イルダール・アブドラザコフ(BS)