ミニ・レビュー
シャープさと剛腕。そんな技量を要求されるプロコフィエフの「戦争ソナタ」をはじめとする作品集。並のピアニストなら(男であっても)尻込みするところだが、上原は“大事にいこう”などと思わずに、思い切りの良い鳴らしぶりと集中力で圧倒する。
ガイドコメント
チャイコフスキー・コンクールの優勝から5年、上原彩子が選んだのはプロコフィエフ。彼女の持っている、スケール感、高いテクニック、明確な表現力、鋭いリズム感のすべてが十全に発揮されている。
収録曲
プロコフィエフ:
01「ロメオとジュリエット」〜10の小品op.75
02ソナタ第7番変ロ長調op.83「戦争ソナタ」
03束の間の幻影op.22