ミニ・レビュー
ウィーン情緒がまだたっぷり温存されていたウィーン・フィルと壮年期のカラヤンとの共演。この音色の柔和さ、あふれんばかりのロマンティシズムこそR.シュトラウス音楽を最も魅力的に輝かせる“媚薬”ではなかろうか? 「ツァラトゥストラ」が圧巻。
ガイドコメント
「ツァラトゥストラ」は、デッカへの最初の録音となったもの。ウィーン国立歌劇場の総監督時代で、ウィーン・フィルとの蜜月時代の、最高にかっこ良かったころ。颯爽としたカラヤンの指揮が聴ける。
収録曲
R.シュトラウス:
01交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30
02交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
03楽劇「サロメ」op.54〜7つのヴェールの踊り
04交響詩「ドン・ファン」op.20
演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1)ウィリー・ボスコフスキー(VN)
録音
(1)59.3 (2)(4)60.6 (3)60.9