ミニ・レビュー
デビュー3年を迎えた反田が、彼の“原典”であるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番に臨む。難曲を弾きこなす高い技術はもちろんだが、音量の幅広さ、音色の多彩さが何よりも魅力的。カップリングのピアノソナタ第2番もこの曲の“名盤”となり得る抒情性と劇的表現力のバランスが素晴らしい。★
ガイドコメント
高校時代の日本音楽コンクール第1位入賞時の曲目を、満を持して収録。モスクワ音楽院で修行した反田にとってレパートリーの根幹をなすラフマニノフだ。オーケストラ、指揮ともに申し分ないロシア録音となった。
収録曲
ラフマニノフ:
01ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30
02ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.36 (1931年改訂版)
0310の前奏曲op.23〜第2番 変ロ長調
0410の前奏曲op.23〜第4番 ニ長調
演奏
反田恭平(P) (1)アレクサンドル・スラドコフスキー指揮 ロシア・ナショナル管弦楽団