ミニ・レビュー
楽曲イメージ奏法の理論と実践に取り組んでいる武本が、脂の乗った日本を代表する二人の弦楽器奏者とがっつりと組んでの録音セッション。三人ともに室内楽の達人でもあるだけに、それぞれがのびのびと演奏しながらも、一体感のある密度の高いアンサンブルを披露。続けてほしい。
ガイドコメント
武本京子(P)豊嶋泰嗣(VN)藤森亮一(VC)の三人からなるトリオによるラフマニノフ。“悲しみの三重奏”と呼ばれる2曲を核にまとめた魅力的な一枚だ。名手たちの円熟の演奏が、ラフマニノフのロマンティシズムを醸成する。
収録曲
ラフマニノフ:
01ピアノ三重奏曲第1番ト短調「悲しみの三重奏曲」
02ピアノ三重奏曲第2番ニ短調op.9「悲しみの三重奏曲」
03ヴォカリーズop.34-14 (橋本剛編)
04「パガニーニの主題による狂詩曲」op.43〜第18変奏 (橋本剛編)
演奏
武本京子(P) 豊嶋泰嗣(VN) 藤森亮一(VC)