レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン / レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン / レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
CD
ミニ・レビュー
LAを中心に活動する4人組のデビュー作。P.エナミー、P.ジャムなどの前座を務めたこともある彼らが構築する音楽はラップ&ファンク、そしてパンク&ヘヴィ・メタルがミックスしたサウンド。ありがちなタイプだけど脳天を突き刺すエネルギーは凄い。
ガイドコメント
ロックの持つストレートな爆発力と、社会的、政治的メッセージを含んだリリックを武器にして時代に挑んだ1stアルバム。ラップにファンク、パンクにメタル……他のバンドとはレベルの違うバランス感覚をみせた衝撃作。
収録曲
01BOMBTRACK
不穏に忍び寄るベース・ラインから一瞬にしてラウド・サウンドの爆風が吹く、あまりにも鮮烈な一曲。3ピース編成から繰り出されるタイトかつサディスティックな演奏をバックに繰り広げられるザックのラップは、マシンガンさながらの破壊力だ。
02KILLING IN THE NAME
地を這うようなへヴィなギターが炸裂するインストゥルメンタル・ナンバー。とはいえ、ザックのラップもしっかり入っている。抑揚の効いたハードコア・サウンドが血中のアドレナリンを一気に沸騰させる。後半のトムのフリーキーなギターも聴き所のひとつ。
03TAKE THE POWER BACK
「力を取り戻すんだ!」というザックの叫びが印象的な一曲。へヴィなミクスチャー・サウンドではあるものの、変に音を歪ませず、タイトに全体をまとめて研ぎすましている印象。知的なリリックが、言葉にさらなる牙を持たせている。
04SETTLE FOR NOTHING
ポエトリー・リーディングのようなザックのライム・パートと、爆音ギター・リフと絶叫がこだまするラウド・パートの2面性を持つ曲。鬱屈とした感情を爆発させるザックの声が、弱者の代弁として力強く響く。
05BULLET IN THE HEAD
ギターのバッキングを利用したフリーキーな効果音が印象的なサウンドも然ることながら、分かりやすい曲の構成とノセやすいフロウがあるなど、レイジの曲の中でもキャッチーな部類に入るナンバー。初期の代表的な一曲。
06KNOW YOUR ENEMY
トムのフリーキーで多様なギター・プレイが思う存分楽しめる一曲。縦ノリのアッパーなリズムとへヴィなギターが爆撃のように降り注ぎ、「システムを破壊せよ」という反体制的なザックのラップがオーディエンスを撃ち抜く。これぞレイジといえる鉄板曲。
07WAKE UP
映画『マトリックス』のエンディングに使用された有名な一曲。叩きつけるような爆音サウンドとラップのミクスチャー・サウンドはすでに完成の域ともいえる強固さ。歌詞中にキング牧師やマルコムXが登場するなど、彼らの思想背景をよく知ることができる。
08FISTFUL OF STEEL
ズシンと重いビートを乾いたギター・カッティングがジャキジャキと切り裂く。サウンド的にはあまり重さを感じないが、研ぎすまされたセッションは日本刀のような鋭さと美しさを放っている。タイトルの「一握りの鉄」とは反抗のためのマイクか銃か……?
09TOWNSHIP REBELLION
パーカッションなども取り入れた矢継ぎ早なビートにトムの変人ギター音がアクセントを加えたかと思うと、一気にラウド・サウンドへとなだれ込む。緩急のついた構成やメタル調のギター・ソロなど、飽きさせない内容となっている。
10FREEDOM
へヴィなギター・リフが冒頭から炸裂するラウドなナンバー。曲中何度も叫ばれる“フリーダム”が、弱者、敗者などの意思、バンドの目指す場所をはっきりと提示しており、最もシンプルな形でバンドの持つ思想を突きつけているといえる。
アーティスト
  • レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
    米国に巣食う社会問題を訴え続ける闘争ロック集団。社会派芸術家の父と反戦運動家の母を持つザック・デ・ラ・ロッチャ(vo)と、上院議員の秘書も務めたトム・モレロ(g)を中心とする彼らは、1992年にアルバム『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』……
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