ガイドコメント
前作『STAR』に続く、2013年1月30日リリースのアルバム。『八日目の蝉』『アンフェア the answer』『バイオハザードV:リトリビューション』『今日、恋をはじめます』といった映画主題歌や自身出演のCM曲など、ヒット満載の一枚。
収録曲
[Disc 1]
01初恋
映画『今日、恋をはじめます』テーマ・ソング起用の36thシングルは、ドラマティックなバラード。冬を舞台にした切なくも温かい恋物語で、まるでちらつく雪をそのまま音にしたかのようなピアノの音色が秀逸。透明感のある歌声も胸に直接響いてくる。
02Dear
活動休止からの復帰第1弾シングルとして発表した、映画『八日目の蝉』主題歌。切ないギターのアルペジオをアンサンブルの中心に据え、終わりを迎えてしまった大切な人との日々を情感たっぷりに歌い上げる。歌に寄り添うようなソプラノ・サックスがいいアクセント。
03明日世界が終わるなら
自身も出演した映画『バイオハザードV リトリビューション』日本語吹替版主題歌。“世界の終わり”の風景を思わせるどこか荒涼としたサウンドを軸に、未来を約束するよりいま抱きしめてとすがるように歌い上げる姿に胸を掴まれる。
04PASSION
音数の少ないビート、ファンキーなベースとホーン・セクション、ぶ厚いコーラスなどファンクのテイストを多分に取り入れたロック・チューン。ウジウジとした生き方に別れを告げ、“あたしはあたしの道をすすむわ”と高らかに宣言する。
05You Knocked Me Out
ギターとベースのユニゾンによるリフで幕を開ける、ルート66沿いのダイナーが脳裏に浮かぶようなアメリカンなロック・ナンバー。イカした男の登場に一目で“ノックアウト”、“他の女には渡さない”と宣言する肉食全開の歌唱が新鮮だ。
06LOVE IS ECSTASY
34枚目のシングルは映画『アンフェア the answer』主題歌。イントロから全編を支配する骨太なギター・リフと拳を突き上げたくなるような“La La La……”のコーラスが癖になる、ハイ・テンポのハード・ロック・チューンだ。
07BE REAL
Naoki-Tが編曲を担当、80年代ニューウェイヴ・テイストをまとったダンサブルなナンバー。中島自身が歌詞を手がけており、これまでの生き方を振り返るような描写もたっぷり。頑張っていれば必ずご褒美があるよ! と優しく背中を押してくれる。
08SUPER WOMAN
バーレスクっぽい色気あるサウンドが特徴的なアップ・ナンバー。“暗い部屋でゲーム”をするようなひ弱な男子に強烈な皮肉を浴びせつつ、“愛を忘れたわけじゃなく 必要な時以外はやめただけ”と挑発的に言ってのける姿に圧倒される。
09SUPREME
映画の主人公になりきったかのように街を歩くカップルたちに対して、痛烈な言葉を投げかけるコミカルなポップ・ナンバー。意味のないことを喋ってるくらいなら世界を救えと無茶ぶりにも等しい助言をしつつ、正直に話し合うことの大切さを説いてみせる。
10ピアス
パーカッシヴなビートにストリングスが絡む洗練されたサウンドで展開する大人っぽいミディアム・チューン。お互いに惹かれ合いながらもうまくいかない二人を描いた切ない恋物語で、後半へ向けて熱を帯びるアレンジが胸の内の葛藤を見事に表現している。
11記憶
自身が出演したCASIO「SHEEN」CMソングとして書き下ろされたミディアム・ナンバー。二人で過ごした日々を思い返し、ひとつひとつの記憶に胸を痛める姿を描く。色鮮やかな思い出を象徴するかのような美しいメロディが切ない。
12エピローグ
ゆったりとした3拍子で紡がれるミディアム・バラード。セッション性の高いバンド・アレンジやゴスペル調のコーラスなど、ライヴ感に満ちたドラマティックなサウンドに乗せ、二人の恋の“エピローグ”をしっとりと歌い上げる。
13LETTER
中島美嘉の真骨頂ともいえるピアノを基調とした透明度の高いバラード。“消えることだけを考えてた”“まだ歌ってもいいの?”など、音楽活動を休止せざるを得なかった彼女の心境を描いたようなシリアスな言葉が並ぶ。エモーショナルな歌唱も見事。
[Disc 2]〈DVD〉〈MUSIC VIDEO〉
01Dear
02LOVE IS ECSTASY
03明日世界が終わるなら
04初恋