ミニ・レビュー
五嶋龍が本格的にヴァイオリニストとして始動した。待望のアルバムである。プロコフィエフの意味深長な開始部やバーバリズム、抒情性など多様な要素を十全にこなした感。イザイの無伴奏ソナタの超絶技巧も秀逸。ベートーヴェンの第2番も風格を感じさせる。やはり大物である。
ガイドコメント
日本を代表するヴァイオリニスト、五嶋龍の前作から2年ぶりとなるアルバム。サポート・ピアニストにマイケル・ドゥセクを迎え、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタやクライスラーの「愛の悲しみ」などを披露している。
収録曲
01ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調op.80 (プロコフィエフ)
02無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6 (イザイ)
03愛の悲しみ (クライスラー)
04美しきロスマリン (クライスラー)
05ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.12-2 (ベートーヴェン)
演奏
五嶋龍(VN) (1)(3)〜(5)マイケル・ドゥセク(P)