ガイドコメント
ザ・ハイロウズ待望のニュー・アルバムがリリース。絶賛オンエア中の“ホンダCM”に加え6月9日より全国ツアーもスタートし、今年も精力的な活動が期待できる。TV、雑誌なども要チェック!
収録曲
01青春
松本人志、中居正広らが主演していた日本テレビ系ドラマ『伝説の教師』の主題歌。平熱で淡々と歌い上げるヴォーカルに説得力が宿るのは、甲本ヒロトの歌い手としての存在感が大きいからだろう。鍵盤をアクセントにしたシンプルな曲調である。
02NO.1
極めて軽快なバウンス・リズムを特徴とするモータウン風ポップ・ナンバー。これまでの人生を賞賛し、個々の存在を大いに肯定する一種の応援ソング。甲本ヒロトの力強いヴォーカルが説得力となって聴き手を励ます。
03岡本君
セミの鳴き声のSEで始まるバラード曲。若くして亡くなったマーシーの友人をモチーフにしているとされる。“スパイごっこ”や“カブトムシ”といったリアルな言葉と2声によるハモリの美しいメロディが実に感動的。
04パンチョリーナ
ニックネームにまつわるストーリー仕立ての歌。レゲエ風のAメロからラテン・ロック風サビへの勢いのある展開や音程のないかけ声的なコーラスなどが聴きどころ。甲本ヒロトのチャーミングな一面を堪能する1曲。
05夕凪
天皇暗殺未遂事件がモチーフと言われる異色ナンバー。ギター、ベース、ドラムがシンプルなキメ・フレーズをユニゾンで奏でるほか、数々の効果音やラストの子供の笑い声など、これまでにない斬新なサウンドを披露。
06不死身の花
07ボート
哀愁漂うミディアム・スローのポップ・ナンバー。2人乗りボートの余った席を“夏が残した最後の夜”が埋めるという、物悲しくも味わい深い1曲。ボートを漕ぐ様を演出するギロ(打楽器の一種)のサウンドが印象的。
08ミーのカー
テケテケ系GS風ロック・ナンバー。イントロの激しいドラム連打など、車を連想させるサウンドや、“ミーのカーでゴー”といったリズミカルで語呂の良いフレーズが満載。対になる「ユーのカー」という曲もある。
09完璧な一日
オーソドックスなピアノで始まるミディアム・バラード。マーシーの曲にしては珍しくストレートなラブ・ソングで、“君”のいない切なさを綴る。バグパイプやメロトロンなど、バラエティに富んだサウンドを披露。
10ジャングルジム
ダンス風ピアノ・フレーズで始まる軽快なディスコ・ナンバー。冬の夜にジャングルジムの上にポツンと独り佇む歌。様々なスタイルを取り入れ、音楽性の幅を広げたアルバム『Relaxin'〜』を象徴する1曲と言える。
11ヤダ
30秒に満たないインタールード的ナンバー。ファンキーなギター・フレーズが延々と繰り返されるなか、メンバーが1人ずつ左右交互に「ヤダ」と言う。これまでにないアプローチという意味でチャレンジングな1曲。
12タンポポ
4ビート〜シャッフル基調の哀愁系ポップ・ソング。ヴィブラフォンやミュート・トランペットなどのサウンドを取り入れた色鮮やかなアレンジが魅力。“タンポポ”という目の付けどころがいかにもマーシーらしい。
13魔羅 (シンボル)'77
漢字からもわかるように男性のシンボルをテーマにしたファンク・チューン。「ビッグ・マシン」や「ピストン」に並ぶ、ブルーハーツ時代にはなかったエロティックな曲のひとつだが、ここまで来るとおバカの域に達している。
14バカ (男の怒りをぶちまけろ)
アルバム『Relaxin'〜』のラストを飾るポップ・ロック・チューン。バカをテーマに聴き手を鼓舞するユニークな歌。“バカとシンボルは使い様”と歌った「魔羅'77」の直後に収録されていることもユニーク。