ガイドコメント
北欧スウェーデン出身、スタイリッシュ・モダン・サウンドの第一人者、クラウドベリー・ジャムのアルバム。スタイル・カウンシルのカヴァーをはじめ、珠玉のポップ・ソングを多数収録する。
収録曲
[Disc 1]
01I TAKE YOU WHERE YOU WANNA GO
「行きたいところへ、連れて行ってあげる」とのタイトル通り、CBJワールドへ超速ワープでお連れする鮮烈なアッパー・チューン。タイトな英国ジャズ・ロック、でも確かにスウェディッシュ・ポップの香り。この絶妙さは健在だ。
02SO HAPPY
再結成後の精神的な充実ぶりをラブ・ソングに反映させた、ほのかにジャジィなハッピー・チューン。カジヒデキに代表される後期渋谷系ブームの記憶が鮮やかに蘇る、日本人が愛して止まない王道スウェディッシュ・ポップだ。
03I SIT A WHILE CONSIDERING
一日の始まりにぴったりな爽やかブラス・サウンドで幕を開け、蓋を開ければ失恋ソング、というフェイントなポップ・チューン。愛の終わりを冷静に分析する大人の女性を、ジェニーならではのクールかつ重厚なヴォーカルで絶妙に描いている。
04SIGNS FROM TIMES OF BROKENHEARTS
キュートなフェンダーローズにゴキゲンなドラミング、そこへエレガントなジェニーのヴォーカルが絡めば、まさに唯一無二のCBJワールド。爽やかな感動をくれたデビュー時と変わらない、彼らの王道をいく軽快なポップ・チューンだ。
05MY EVER CHANGING MOODS
メンバー満場一致のお気に入りのスタイル・カウンシルをカヴァー。原曲がすでに思いっきりスタイリッシュな極上品。ポール・ウェラーのセンスを活かしつつ、より落ち着いた風合いに染め上げた、CBJ色あふれるシックなポップ・チューン。
06BEAUTY OF YOUR SMILE
アルバム『right here,right now』の中で、ひときわポップで元気なハッピー・チューン。とはいえ、どこかシックな空気を放つのは、やはりCBJサウンドの要といえる、クール&ディープなジェニーのヴォーカルゆえ。
07NO ONE ELSE TO BLAME
ビターな味わい、そして深い響きを放つジェニーのヴォーカルが、そのアンニュイなリズムと絶妙に絡み合う、ボッサ・テイストのポップ・チューン。“解散劇”という冬を経て一層熟した、極上のCBJサウンドをじっくりとご賞味あれ。
08UNITED
“精神の融和”という深いテーマを、ララッラ・ラ・ラ〜♪ と軽やかに歌ってしまう、至福のボサ・ノヴァ・チューン。ジェニーの天性のエレガント・ヴォイスと心地よいサウンド。まさに彼らの筋金入りのお洒落サウンドが全開だ。
09MESMERIZED
恋に落ちる瞬間の恍惚状態をリアルに綴った、ジャジィなネオアコ・チューン。ファズの効いたミステリアスなベース・ラインに、ジェニーのクール&ビューティなヴォーカリゼーションがしなやかに舞えば、そこはもう大人の恋の世界。
10MY TEARS
あふれる想いの代弁者“涙”を冠したタイトルに相応しい、心の琴線に優しく触れる名バラード。やわらかなアコースティック・サウンドに、ジェニーのオーガニックな低音ヴォーカル。別れの歌だが、悲しみよりも至福の温もりが、ここにはある。
11COMING BACK
ソウル・ミーツ・ボサ・ノヴァな魅惑のサウンドに、ジェニーのアンニュイな低音がしっとり乗った、メロウなラブ・ソング。三者三様、嗜好がバラバラだという彼らの雑多な音楽性を見事にまとめ上げた珠玉のナンバー。
12AT THE ARENA (THE END)
アルバム『right here,right now』のラストを飾る、摩訶不思議なインスト・ナンバー。骨格はメランコリックなボサ・ノヴァ。だがそれを覆う神秘的な音のヴェールには、彼らの計り知れない音楽性が渦巻いている。
[Disc 2]〈DVD〉