ミニ・レビュー
クララと婚約後、ウィーンに滞在していた時期の作品を収録(「子供の情景」は移転の半年程前)。クイケン家2世のひとりピートは、淡々とした風情の中にアゴーギクとフレイジングを駆使し、作品に込められた感情の機微を自然に浮かび上がらせる。使用楽器シュトライヒャーは、特に高音域が特徴的だ。
ガイドコメント
世界的なヴィオラ・ダ・ガンバの導師、ヴィーラント・クイケンの息子にして新旧鍵盤楽器やガンバまで演奏する才人、ピート・クイケンのアルバム。1850年シュトライヒャー製のフォルテピアノで、シューマンの本質を掴み出している。